MOOCで本当に価値があるのは講義でなく推薦図書かもしれない

 先日 オレオレ大学 なるものを高々と宣言し、MOOCでの学習に日々励んでいる私ですが、最近になってネット上でMOOCへの厳しい批評を目にすることが増えてきました。そうしたものに対して「はたして本当にそうかな?」と考えていたのですが、そのなかで改めて気づいたことがあったので、ここでそれを共有しておきたいと思います。 

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 上記の画像は私がよく利用するCourseraのキャプチャですが、TOP画面からもわかるように、多くの魅力的な講義が並んでいます。しかし、最近になって私は、その講義そのものよりも、その中で紹介されている推薦図書にこそMOOCの価値があるのではないかと感じました。

 本論に移る前に、まずは批評の内容を簡単に共有させてください。私が一番厳しいな感じた記事はこちら。MOOCの「修了証」なんて就職の役に立たない あくまでも「学位」じゃないと意味が無い ブランド大学が、そのバリューを毀損するようなことを本気でやると思う?

アメリカではMOOCを終了した事が求職者の履歴書に書かれていても、採用担当者は「あ、そう」程度でオシマイ。真剣にそれを受けとめることはしないと思います。

誰でも、無料で有名大学の授業が閲覧できることは、それを視聴した人がハーバードやMITの卒業生と同じアカデミックな達成度(Education outcomes)に到達できることを意味しない 

 たしかにこれは一つの事実ではあるでしょう。私もMOOCの講義を終了しただけで、その学問が自らのものになるとは思いません。ただ、仮に実際の大学と同程度の”アカデミックな達成度”が手に入るとすれば、少なくとも求職活動中に苦戦を強いられることはないと思います。つまり、論点はMOOCでの学習の価値が、大学でのそれに値するのか?ということです。では、学習そのものの本質は環境によって内容が左右されるのでしょうか?決してそのようなことはありません。では、そもそも学習とはなにか?…それは一つのことを体系的に学ぶことだと私は考えています。

 例えば、私は日本の古代史について勉強している時期がありました。古代史というのはなかなかの曲者で、あの有名な十七条憲法にしても、作成時期は推古朝時代か日本書紀編纂時なのか、作者は一体誰なのか、条文ごとの解釈について、などなど様々な説があります。 それらの学説をそれぞれの立場から一つ一つ読み込んでいく…そうして初めてようやく十七条憲法のことがぼんやり理解できてくるのだと思います。学習とは、一冊の教科書を読んでそれを記憶すること、では決してありません。

 さて、体系的に学ぶということに関して、必ず求められるのがインプットの量です。これがなくては何も始まりません。しかし、それこそ学んでいる分野の必読書を体系的に揃えることは容易ではありません。そこでMOOCの出番です。私がいま受講しているコースは The Modern World: Global History since 1760 -Coursera- .なのですが、ここでは強制ではないものの、推薦図書の一覧が用意されています。それがこちらです(リンクは全て削除していますが、Amazonへのものもあれば、そのままPDFで読むことが出来るものもあります)。

  1. Peter von Sivers, Charles Desnoyers, & George Stow, Patterns of World History: Since 1750 (New York: Oxford University Press, 2012).
  2. R.R. Palmer, The Age of the Democratic Revolution: The Challenge (Princeton: Princeton University Press, 1959) 
  3. Odd Arne Westad, Restless Empire: China and the World since 1750 (New York: Basic Books, 2012)
  4. Frederick Artz, "The Creeds of Liberalism," & "The Rise of a New Generation," in Reaction and Revolution 1814-1832(New York: Harper, 1934), pp. 82-109, 184-214
  5. Michael Barnhart, "Domestic politics, interservice impasse, and Japan's decisions for war," in May, Rosecrance, & Steiner, eds., History and Neorealism (Cambridge: Cambridge University Press, 2010), pp. 185-200
  6. Christopher Clark, "Murder in Sarajevo," in The Sleepwalkers: How Europe Went to War in 1914 (New York: HarperCollins, 2013), pp. 367-403
  7. John Darwin, introduction to The Empire Project: The Rise and Fall of the British World System, 1830-1970 (Cambridge: Cambridge University Press, 2009), pp. 1-20
  8. J.H. Elliott, "The First Bolivarian Revolution," New York Review of Books, July 13, 2006 (11 pp.) 
  9. Niall Ferguson, "Realism and risk in 1938: German foreign policy and the Munich crisis," in Ernest May, Richard Rosecrance, & Zara Steiner, eds., History and Neorealism (Cambridge: Cambridge University Press, 2010), pp. 155-184
  10. Timothy Garton Ash, "Revolution in Hungary and Poland," New York Review of Books, August 17, 1989 (12 pp.) 
  11. Jack Goldstone, "Patterns of Change in World History," in Why Europe? The Rise of the West in World History, 1500-1850 (McGraw-Hill, 2008), pp. 16-33
  12. John Gray, "The Real Karl Marz," New York Review of Books, May 9, 2013 (9 pp.) 
  13. Allen Guelzo, "A War Lost and Found," The American Interest, September/October 2011, pp. 6-16 
  14. Richard F. Hamilton, "On the Origins of the Catastrophe," in Hamilton & Holger Herwig, eds., The Origins of World War I (Cambridge: Cambridge University Press, 2003), pp. 469-506
  15. Carlton Hayes, "The Fruition of Liberalism," in A Generation of Materialism 1871-1900 (New York: Harper, 1941), pp. 46-87
  16. Howard Jones, "As Others Saw Us," The American Interest, September/October 2011, pp. 17-27 
  17. Andrew Kennedy, "Military audacity: Mao Zedong, Liu Shaoqi, and China's adventure in Korea," in May, Rosecrance, & Steiner, eds., History and Neorealism (Cambridge: Cambridge University Press, 2010), pp. 201-227
  18. Enrique Krauze, "Bolivar: What Price Glory?," New York Review of Books, June 6, 2013 (9 pp.)
  19. David Landes, "The Nature of Industrial Revolution," "Why Europe? Why Then?," & "Britain and the Others," in The Wealth and Poverty of Nations (New York: Norton, 1998), pp. 186-230
  20. William Langer, "The Triumph of Imperialism," from The Diplomacy of Imperialism (New York: Knopf, 2d. ed., 1956), pp. 67-96
  21. Ernest May & Philip Zelikow, preface, introduction, and excerpts from material for September 29 and October 16, 1962, in The Kennedy Tapes: Inside the White House during the Cuban Missile Crisis (rev. ed., 2001), pp. xi-lvi, 20-32
  22. Jan-Werner Müller, "The Cold War and the intellectual history of the late twentieth century," in Leffler & Westad, eds., Cambridge History of the Cold War, vol. III (Cambridge: Cambridge University Press, 2010), pp. 1-22
  23. George Orwell, "You and the Atom Bomb," (1945) in Collected Essays, Journalism, and Letters, vol. 4, pp. 6-10
  24. George Orwell, "James Burnham and the Managerial Revolution," (1946), in Collected Essays..., vol. 4, pp. 160-181
  25. Richard Overy, "Economies at War," in Why the Allies Won (New York: Norton, 1995), pp. 180-207
  26. Domingo Faustino Sarmiento, introduction by Roberto Gonzalez Echevarria [2003], chapter 1, excerpt from Sarmiento intro, and chapter 4, in Facundo: Civilization and Barbarism, trans. Kathleen Ross (1845; Berkeley: University of California Press, 2003 translation), pp. 1-3, 45-58, 38-39, 79-90
  27. Domingo Faustino Sarmiento, chapters 1 and 4, in Civilization and Barbarism, trans. Mary Mann (1845: New York: Hurd and Houghton, 1868 translation) 
  28. James Scott, "Authoritarian High Modernism," in Seeing Like A State (New Haven: Yale University Press, 1998), pp. 87-102 
  29. Timothy Snyder, preface, introduction, abstract, and conclusion, in Bloodlands: Europe Between Hitler & Stalin (New York: Basic Books, 2010), pp. vii-xix, 1-20, 415-417, 379-408
  30. Hew Strachan, "The Ideas of 1914," from The First World War, Vol. 1: To Arms (Oxford: Oxford University Press, 2001), pp. 1114-1139
  31. Jeremi Suri, "Counter-cultures: the rebellions against the Cold War order, 1965-1975," in Leffler & Westad, eds.,Cambridge History of the Cold War, vol. II (Cambridge: Cambridge University Press, 2010), pp. 460-481
  32. John W. Young, "Western Europe and the end of the Cold War, 1979-1989," in Leffler & Westad, eds., Cambridge History of the Cold War, vol. III (Cambridge: Cambridge University Press, 2010), pp. 289-310
  33. Philip Zelikow, "The Suicide of the East?," Foreign Affairs, November-December 2009, pp. 41-52 

 いかがですか?なかなかのボリュームでしょう。私自身もまだこれを読破したわけではありませんが、読み込んでいくなかでさらに読むべき本も見つかるでしょうし、これは一つの分野について体系的に学んでいると言っても問題ないと思います。

 つまり私の結論はこういうことです。MOOCそのものの価値は素晴らしい。後は生かすも殺すもユーザー次第。たしかにMOOCの受講者の全員がアカデミックな達成度を得られるわけではありません。また、一部の知識を補完する目的でコースを受講するのも一つの有効な活用法です。しかし、いずれにせよ、どんな目的であれ教育の門戸はインターネットユーザー全員に平等に開かれている。それこそがMOOCですし、私はそれが素晴らしいのだと思います。

 

 

オレオレ大学はじめました

本当にはじめてみました、オレオレ大学。これで僕も晴れて大学生の仲間入りかと思えば胸が熱くて夜も眠れません。 ふざけているような名前ですが、本人は至って真面目ですので、生暖かく見守って頂けると幸いです。(2014/03/28加筆しました)

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※開設したWEBサイト。画像からリンク先(英語)へ移動します。

 

  • オレオレ大学構想

これは名前の通り、勝手に僕が「大学だ!」と主張しているだけで、僕の脳内にしか存在しないものです。僕の身の回りにあるもの、僕が経験すること、世にあふれる魅力的な学習コンテンツ、そうしたものを「これは大学でいうところの○○だ」と、都合のいいように解釈をして、このオレオレ大学は運営されていきます。ただ、学習の中心になるのはやはりMOOCでしょう。

Massive open online course (MOOC) は、WEB上で無料で参加可能な大規模講義のことである。おもにアメリカの大学で運営されており、基本的に無料で参加することができる ~ MOOC関連WEB技術の進歩と、参加者の増加による運営コミュニケーションの発達という二つの要因により、急激に発展している。-Wikipedia

現状の予定では、某大学のシラバスを勝手に拝借して、オレオレシラバスたるものを作成し、それをオンラインで公開。そして、規定単位である124?を目指して一人でもくもくと単位を取得していきます。もちろん、その途中の学習過程や論文もガチで書いてネットに公開します。また、必要とあればフィールドワークや実験も合法の範囲で勝手に行うつもりでいます。

「なんの為にそんなことを…?」と聞かれると「なんの為なんでしょう??」と聞き返したくなりますが、いわばこれは自分の人生を使った壮大な実験なのです。僕はいまから1年以上前に「大学とオンラインンコミュニティ」というエントリーを書きました。僕はオンライン学習の可能性を信じてやみません。また、その最後に立ちはだかる壁は「社会から認知されるのか?」という点であることは間違いないでしょう。僕は高卒です。恥ずかしながらこれまで真面目に勉強していた記憶は殆んどありません。そんな僕が自らを成功モデルにすることによってオンライン教育の可能性を証明する…これが私の大きな大きな原動力なのです。

実は、これからインドを生活の拠点にすることにしました。これには様々な理由がありますが、オレオレ大学もそのうちの一つです。オンライン教育という比較的新しい試みで得たものを、インドという成長著しい環境に表現してみる。想像するとワクワクしてきませんか?また、オンライン教育の本質である「機会平等」を体言するにはこれ以上の場所はないと思っています。インドには、まだまだ経済的や環境的な理由が原因で、十分な教育を受けられない人が多くいます。もし僕がこのプロジェクトで成功することができれば、そこで培ったノウハウを元に、なにかしらの形で教育の機会平等に貢献していきたいと考えています。

 

さて、最後に開設したWEBサイトの説明を手短に。 Out of Curiosity  これは「好奇心から…」という意味なのですが、僕の純粋な好奇心が行動の原点かなと感じたので、サイトのタイトルにしてみました。リンク先は英語(しかも拙い)ですが、もし興味があればご覧ください。また、一緒に勉強したい人がいればお気軽にぜひともご連絡ください。

2013年を振り返って

2013年も残り3日となりました。正直に言えば、インドでは1月1日しか休みでないため、仕事納めという雰囲気は全くありません。しかし、きちんと一年を振り返り、2014年からまた新たな気持ちでスタートを切っていきたいと思います。また、こうしてなにかに自分の考えを記録していくことも、実はいろんな意味があるのだなあと、去年の「2012年を振り返って」を読んで感じたりもします。ぜひ年末で時間に余裕がある人は”文章化する”ということに一緒に挑戦してみましょう。

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※インドにだってスタバはある

さて、2013年は様々なことが凝縮された一年間でした。前半に起きたことが本当にまるで遠い昔のことのようです。私はこの一年前の時点では海外で仕事をするなど考えたこともありませんでしたし、そのときはまだ経営者の一人として目の前の仕事に没頭していました。しかし、まさに今、このエントリーはインドから「10分後に届ける」というデリバリーを1時間以上も待ちながら書いているところであります。

 

  • 2013年の振り返り

1月…会社を離れることを決意

3月…取締役を辞任

5月…大阪府のプロジェクトに参加

8月…香港へ語学留学

11月…インドへ渡航

 

まず今年に起きた出来事をざっくりと振り返ってみました。こう見るとなかなか行動的な一年だったように感じます。しかし、実は昨年までの私はいわゆる”評論家”のような立ち位置に属していました。仕事では現場から離れ、会議と業務管理が私にとっての”現場”でした。また、プライベートでも何かを偉そうに批判することはあっても、それを変えていくようなアクションに欠けていました。そうした現状をあらためて、新しいことに再び挑戦していきたい…そんな想いが頭のなかに強くあったことが、今年の一年の行動に繋がったのではないかと思います。

なかでも一番印象深いことは香港への語学留学です。これが生まれて初めての海外ということもあり、用心に用心をして準備をしたことをよく覚えています。また、英語も驚くほど出来ませんでした。日本人が海外へ出ることに抵抗を感じる原因の一つが語学だと言われていますが、まさに私もその通りだと思います。人によっては「語学よりも大事なものがある」という人もいますが、仕事というフィールドにおいては、医者や料理人といった一部の専門職を除き、言語は必要不可欠なものです。共通言語で最低限のコミュニケーションが取れないと本当に仕事になりません。私を含めて、英語が苦手な人は、本気でいちど語学に向き合う必要があります。私にとってそれが香港でしたし、今でも私の英語はまだまだ不完全ではありますが、こうして海外で生きていく自信を私に与えてくれました。

 

  • 2014年の目標

”海外生活の基盤を作ること”、を新年の目標にしたいと思います。そもそも私が海外に出ようと思ったのは、もっと大きな市場で勝負がしたい!というのが一番のキッカケでした。現状として、日本人が海外で仕事をする場合、同じく進出している、もしくはこれからしてくる日本人へサービスを提供するというのが最も手堅いビジネスです。しかし、私はせっかく海外に出たのであれば、日本以外の人たちを巻き込むようなビジネス展開をしたいという気持ちがあります。また、そこが新興国なのであれば、その市場に参入していくことが、やはり一番の理想なのではないでしょうか。ただ、これは言うが易し行うは難しで、いまの私には現地人のニーズがイマイチよくわかりません。では、そこを理解するには一体どうすれば良いのか?それの答えは、”現地に根を張り、しばらく一緒に暮らしてみる”というのが私の結論です。その為の基盤を作ること、これを2014年の目標として、また新たに一年を頑張っていこうと思います。

 

…実は私は小さい頃から冬が嫌いで、いつか暖かい場所に引越したいと夢見ていました。南の島なのか、沖縄なのか、そんな想像を膨らませていましたが、まさかそれがインドだとは考えてもいませんでした。しかしだからこそ人生は面白い。叶うことならば、このまま最期まで人生を楽しみ続けていきたいものです。それではみなさんよいお年をお迎えください。

 

まったく儲かりそうにないがチャレンジしてみたいこと

(2014/3/29  エントリーを修正しました) 

やりたい事はあるがお金にならない…そんな悩みを抱えている人も多いのではないでしょか。僕もそのうちの一人です。いま参加しているプロジェクトが終わるまで残り4ヶ月、インド渡航までは1ヶ月という状況で、ひとまず頭の中にあるアイディアを整理してみたいと思います。このエントリーを読んで頂いた方でなにかフィードバックがあればブログのコメント、TwitterFacebookなどでメッセージを頂けると非常に!幸いです。

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※永遠のヒーロー、ブルース・リー

 

 

  海外への留学生を増やす

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上記のグラフは留学生の推移を表しています。そして、残念なことに日本人留学生は2004年をピークに低下しています。ですが、僕は本来であればもっと増加していくべきだと考えています。例えば、あのSamsungはグローバルに活躍するべく、社員を現地にどんどん送り込んでいると聞きます。その結果はみなさんご存知の通り。これからの経済展開を考えれば、日本人も大学時代を海外で過ごし、より現地に溶け込むことは、とても価値があることではないでしょうか。

ということで、海外への留学生を増やしたいと考えている訳なのですが、いったい僕に何が出来るのでしょう。例えばこれから僕が行くインド。なんとなく想像がつくと思いますが、やはり留学に関する情報が足りていません。「インド 留学」で検索をしてみても、出てくるのはせいぜい語学学校の情報ぐらい。有効な情報と言えるのはこの二つくらいでした。

 

インド留学~インド留学情報-JASSO - 日本学生支援機構

まさら通りーインド発信ー

 

さて、もしあなたが留学を検討していたとして、果たしてこの情報だけで単身インドに乗り込むことができますか?私見ですが、この時点でインド留学を決定できる人はかなりの強者だと思います。つまり、多くの人は情報収集の途中で諦めてしまっているのではないか?と仮定することができます。そこで、例えばこんな情報やサービスを提供してみたらどうでしょう。

 

現地の人材紹介会社に聞く大学ランキング

学費やカリキュラム

在校生・卒業生のクチコミ

学生寮と付近のロケーション

入学までの流れと必要書類

見学ツアーの開催

入学手続き代行

 

ずいぶんとインドが身近になった気がします。いわゆる留学エージェントのサービスに近いですが、いまだインドでは学部留学向けのエージェントが存在していないと思います(もしあれば教えてください)。その理由は至ってシンプルです。それはビジネスにするには市場が小さすぎるからだと思います。実際のデータは下記の通り。

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日本学生支援機構平成23年度のデータですが、インドはまあランク外・・・。1000人以下ということしかわかりませんでした。仕方ないので、グーグルの検索回数を。

f:id:takuya0206:20131029115907j:plain検索数を潜在顧客(もちろん、同じ人の複数回検索、僕のような別の目的で検索する人、などを考慮する必要あり)としても企業が進出するには厳しい数字だと思います。しかし、個人ならどうか?小規模に手をつけるには、まだやり繰りできそうな気もしないでもありません。それに数年後には市場が拡大していく可能性は大いにあります。その時のバイアウト、もしくはさらなる拡大に備えて、今のうちにスタートしておくのもありかもしれません。

 

というのがやりたい事です。1つ目のよりははるかにビジネスよりであるのはたしか。ただ、まだまだ儲かりそうにないのもたしか…。しかし前に国内の大学口コミサイトをしていたときから、もっと海外の大学も選択視に入れて欲しいと常々思っていました。せっかくいま海外にいるので、それに関係することにチャレンジしたいという気持ちがあります。

ただまあ実際に自分の目で見るまでは推測の域を超えないのでなんとも言えません。また、他にも固まっていないアイディアが頭の中にあるので、これからのインド生活を通して何をするかを決めていきたいと思います。もしなにか面白そうなことあれば是非お声がけくださいませー!

 

 

 

 

英語底辺が日常会話レベルまで辿り着く勉強法とその記録

やや釣りっぽいタイトルにしましたが、僕が英語学習のなかで一つの目安にしていた地点に到達したので、きちんと文字に起こしておこうと思います。ここで言う目安とは「1000時間の英語学習」を意味します。僕は2000時間の勉強で英語が話せるようになるという説を信じており、そして学習開始から1年強でようやく50%である1000時間に到達しましたので、このエントリーではその成果とこれまでの勉強法について書いていきたいと思います。

f:id:takuya0206:20130928014238p:plain※9月に勉強時間が集中しているが、この一年は月に平均88時間の学習をしている

全くの初心者から日常会話まで辿り着く勉強法とお薦め教材

いまの英語力

香港在住…英語での日常生活に支障なし

ビジネス英語…メールとプレゼンは可。会議はやや、電話は厳しい。

 

まず大変残念なお知らせですが、底辺学習者のみなさん、これまで勉強してこなかったツケはそう甘いものではありません。1000hそこらの勉強では準備のできるメールやプレゼンはまだ大丈夫ですが、臨機応変に対応しないといけない会議や特に電話はかなり厳しいです。また、TOEICは11月に受ける予定ですが、ハイスコアを取るような自信はまだありません。しかしながら、海外で支障なく暮らせているのもまた事実。香港人の知り合いと飲みに行っても、とりあえず最後まで困ることなく楽しむことができます。

 

一年前の英語力

"Writing English is hard and to take times but it's my fun." これが僕の初めて学校外で書いた英文です。しかも、これを書くのに40分ほど時間を要したのを記憶しています。底辺自慢をしても仕方ありませんが、僕は高校受験に失敗した人が通う学校の進学コースを下から2番目の成績で卒業しました。また、進学コースにも関わらず、専門学校にすら進みませんでした。(おそらく、学年で数人いるかいないかです…)そして、25歳になるまで英語と触れ合ったことがありません。そんなレベルからのスタートでした。

 

このエントリーのテーマ

世間には多くの英語勉強法がありますが、殆んどが受験英語を経験した人を(最低限の土台がある人)対象に書かれています。少なくとも僕にはそういった勉強法は難易度が高く、幾度となく跳ね返されてきました。そこで、僕は全く勉強をしてこなかった人が、人並みに追いつけるまでの方法を中心に書いていこうと思います。

 

STEP0 勉強の習慣を身につける

底辺学習者が初めにぶつかる壁はここだと思います。机に向かうのが辛い、参考書が読めない、眠い…などなど。個人的には、勉強の習慣さえ身につけば、後は比較的スムーズに進むと考えています。まあ”言うは易し行うは難し”なわけですが、レコーディングダイエットというメソッドをご存知ですか?これは「食事メモを取るだけでやせる」という驚きのダイエット方法です。そこで、僕の提案はレコーディングダイエットならぬ「レコーディングラーニング」。学習時間のメモをとっていくだけで習慣が身につくという驚きの学習法?です。僕は推奨しているサービスはこちら。

Studyplus(スタディプラス) - 勉強が楽しく続くSNS  (紹介記事)

とにかく初めは勉強を頑張る必要はありません。ただ記録していくだけ。それが一日に15分でも構いません。僕自身30分すら勉強するのが辛いときもありましたが、今ではむしろ勉強が楽しく感じることの方が多いです。騙されたと思って、これから行う勉強を全て記録してみてください。それが素晴らしい自信と習慣につながります。

 

STEP1 まずは最低限の勉強から

学習を始めるには中学レベルの英語を理解している必要があります。しかしながら当然そんなのわかる訳ありませんよね?そんな人に鉄板のテキストがこちら。

英文法のトリセツ-英語負け組を救う丁寧な取扱説明書 じっくり基礎編

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  • 作者: 阿川イチロヲ
  • 出版社/メーカー: アルク
  • 発売日: 2005/02/08
  • メディア: 単行本
  • 購入: 18人 クリック: 326回
 
英文法のトリセツ ~とことん攻略編

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  • 作者: 阿川イチロヲ
  • 出版社/メーカー: アルク
  • 発売日: 2005/05/26
  • メディア: 単行本
  • 購入: 7人 クリック: 34回
 
英文法のトリセツ 中学レベル完結編

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  • 作者: 阿川イチロヲ
  • 出版社/メーカー: アルク
  • 発売日: 2006/05/26
  • メディア: 単行本
  • 購入: 3人 クリック: 16回
 

 ”英語負け組を救う丁寧な取扱説明書”と銘打っているだけあって、非常にわかりやすく解説してくれています。また、本書は初級者が英語を嫌いになってしまわないようにとても配慮しています。「今の段階ではここまで覚えるように」や「今は 出来なくて当然なので無理して覚えないように」などと、学習者のレベルに応じた線引きをしてくれていて、まるで自分が英語を理解してきたかのような錯覚を引き起こさせてくれます。

しかし、ここでもまだ英語を理解しようとする必要はありません。僕はこの段階では、ただひたすら本書をPCに書き写していました。これは地味なやり方ですがとても有効です。そしてその時間をただ記録するだけ。まずは少しずつ自分のペースで積み上げていくこと、それが何よりも重要です。僕はこの3冊を68時間かけて全てPCに書き写しました。

 

STEP2 初期段階で発音矯正を

 なんとなく英語の文法がわかってくれば次は発音に取り掛かりましょう。僕はこの時期に発音をやっておいて良かったと今になってしみじみ感じています。

 

英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる

英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる

 

 

 僕が発音のために購入したのはこの一冊だけです。個人的にはこれだけで十分だったのですが、フォニックスの評判の良さはよく耳にします。お好きなほうをどうぞ。この発音練習は教材選びよりも持続することがかなり大変です。とにかく暇で暇で仕方がありません…。しかし、正しい音で単語を覚えていかないと後からやり直す必要が出てきます。苦行だと思って耐え抜いてください。僕は20時間でギブアップしましたが、なんとか困らないレベルまでは達しました。最低でも20時間はこいつと向き合ってください。

 

STEP3 定期的なモチベーション管理を

 単調な勉強の繰り返しはどうしても飽きてしまうものです。そこで意図的にコンテンツを入れ替えてモチベーションを維持しましょう。英語の醍醐味はやはり外国人とのコミュニケーション。この辺りでガツンと挑戦して、挫折を味わい、自分の心に火をつけましょう。

 

オンライン英会話 ー レアジョブ

オンライン英会話 ー ラングリッチ

 

ご存知の人も多いと思いますが、これらはフィリピンと日本をSkypeで繋ぎ、とても安価に英会話ができるサービスです。上記はそのなかでも大手の企業で、無料体験がついているので気軽に挑戦することができます。僕はラングリッチを利用しましたが、あえなく撃沈。ほとんど会話が成り立ちません。自分の英語力は理解してましたが、これはかなり悔しいものでした。そして「上達してから再チャレンジしよう」と強く心に決めました。同じように、底辺学習者のみなさんも綺麗に散ってください

 

STEP4 いよいよ本格的な勉強をスタート

 ここまで来れば、最低限の知識と勉強の習慣が身についているはずなので、ようやく本格的な勉強を始めます。

英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法

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  • 作者: 森沢洋介
  • 出版社/メーカー: ベレ出版
  • 発売日: 2005/10
  • メディア: 単行本
  • 購入: 56人 クリック: 1,306回
 

上記の勉強法は多くの人が英語を身につけたやり方で、僕もほぼそのままこれを実行しています。また、この勉強法は無料でネットに公開 されていますので、本を購入せずとも実践が可能です。具体的な勉強の進め方はリンク先で公開されているので、そちらに任せるとして、僕は個人の記録と勉強を効果的に持続させる方法を中心に書いていきます。ただ、初級者の場合は瞬間英作文音読が最も重要で、そこに集中して勉強するべきだと僕は思います。

 

STEP5 いかに勉強時間を捻出するか?

働きながら勉強をするのは体力的にも精神的にも大変なことだと思います。特に日本人はハードワークをしている人が多いですしね…。僕は働きながらも月間で平均88時間のを勉強をしていました。そのためには隙間時間をいかに活用するかがポイントになってきます。

iPhone 4 32GB SoftBank ブラック

iPhone 4 32GB SoftBank ブラック

 

僕のパートナーはこいつでした。今も現役で活躍してくれています。僕はiPhoneをあらゆる場所に持ち込みました。通勤、職場、ランチタイム、移動時間、トイレ、お風呂、台所、食卓、ベッド…本当にありとあらゆる場所でリスニングをしたと思います。ながら作業になることも多かったので「勉強時間は3分の1換算」などの工夫もしつつ、とにかく英語を聞きまくります。

通勤手段にも工夫をしました。自転車通勤から徒歩通勤へ。自転車では英語を上手く聞き取ることが出来ませんから。また、移動中に勉強するために、電車は確実に座れる路線・時間帯を選びました。普段の生活に少し工夫をするだけで、勉強時間を確保することができます。瞬間英作文と音読はいずれも音声のみの勉強が可能です。臆することなく人前でもボソボソとシャドーイング等に挑戦してください。どうしても恥ずかしい場合はマスクをして発声すれば良い思います。繰り返しますが、隙間時間の活用は非常に重要です。

そして最後に大事なポイント。絶対に睡眠時間を削ってはいけません。削るべきはこれまでなんとなく過ごしていた余暇の時間です。僕はマンガが大好きでしたが、勉強に集中するために全て売り払いました。また、TVを見るのを止めてリモコンを押入れの深くに封印しました。挙句には、ネットサーフィンを止めるために携帯を解約しました。精神論だけで勉強に集中することはまず無理です。まずは身の回りの環境を変えること。これを実行すれば1日3時間の勉強も容易いです。

 

STEP6 効果的な勉強法-瞬間英作文

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

  • 作者: 森沢洋介
  • 出版社/メーカー: ベレ出版
  • 発売日: 2006/10
  • メディア: 単行本
  • 購入: 80人 クリック: 383回
 

 初めの一冊目はサイトで紹介されているこの本で間違いありません。瞬間英作文のために作られているので、取り組み方まで詳細に説明されています。このまま続編に突入しても良いのですが、文法など他のPartにも取り組まないといけないのが初級者の大変なところ。しかし、その両立はなかなか大変です。そこで僕はAnkiを使うことによってそれを実現しました。

 Anki - Web

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Ankiについては、この記事が参考になります。人気ブログの一つ、読書猿さんのエントリー「根気も時間もないあなたが外国語習得の臨界点を越える一番ゆるいスタートアップの方法

僕の英語はAnkiによって作られたと言っても過言ではありません。それほどに素晴らしいサービスです。しかもWEB版、Android版は無料。感謝してもしきれません。 またしても繰り返しますが、初級者には瞬間英作文と音読が最も重要です。そして、このAnkiは瞬間英作文に多いに役立ちます。Naver使い方のまとめもありましたが、ここにあるようにAnkiで英文をまるごと記憶していくイメージです。

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語源で英単語 増補改訂版 (連想式にみるみる身につく)

語源で英単語 増補改訂版 (連想式にみるみる身につく)

  • 作者: 清水建二,ウィリアム・ジョセフカリー,中田達也,William Joseph Currie
  • 出版社/メーカー: 学研教育出版
  • 発売日: 2015/06/24
  • メディア: 単行本
 

 

 

これは僕が実際に使用したものですが、上記の語源の参考書から英文を登録しています。このように例文と合わせて語源までの意味を単語カードに書いておくと色々と捗ります。ちなみに、語源学習はかなりお薦めです。初見の単語の意味がなんとなくイメージできますし、漢字で言う「へん」や「つくり」といったところなので、記憶をしていく取っ掛かりにもなります。僕はこの参考書の例文を全て瞬間英作文の要領で覚えました。

また、一冊目である「どんどん話すための瞬間英作文~」が終わるあたりで、さらに文法を固めておきたい時期に差しかかっているのですが、実は文法に関してもこの要領で例文を記憶していくのが一番効果的だと個人的には思います。下記のように解説とともに例文を登録します。

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NEW・山口英文法講義の実況中継 (上) 改訂新版

NEW・山口英文法講義の実況中継 (上) 改訂新版

  • 作者: 山口俊治
  • 出版社/メーカー: 語学春秋社
  • 発売日: 1998/03
  • メディア: 単行本
  • 購入: 10人 クリック: 135回
 
NEW・山口英文法講義の実況中継(下) [改訂新版]

NEW・山口英文法講義の実況中継(下) [改訂新版]

  • 作者: 山口俊治
  • 出版社/メーカー: 語学春秋社
  • 発売日: 1998/04
  • メディア: 単行本
  • 購入: 8人 クリック: 29回

 文法は「英文のトリセツ」 3冊と、この2冊の例文を覚えれば基本的な要素は全く問題ないかと思います。また、これが終わるころには瞬間英作文としてもかなりの数をこなしたことになっているので、自分でも信じられないくらい英語が言葉になります。このタイミングで再びオンライン英会話に挑戦すると、簡単な会話であれば成立するので、モチベーションがさらに爆発します。これは今も継続中で現在の勉強時間は465hでした。約半分を瞬間英作文に費やしているとは…。自分でも少し驚きです。

 

STEP7 効果的な勉強法-音読

みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング(CD BOOK)

みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング(CD BOOK)

  • 作者: 森沢洋介
  • 出版社/メーカー: ベレ出版
  • 発売日: 2009/11/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 21人 クリック: 322回
 

 瞬間英作文と同様に、初めの一冊目はサイトで紹介されている本で間違いありません。また、音読の進め方も本の解説通りにすれば良いと思います。かなり完成度の高いやり方なので、僕からは特になにも付け加えることはないのですが、強いて言えばあまり多くの教材には手を出さない方が良いと思います。後は上述の隙間時間を活用してひたすらトレーニングですかね…。音読は地味でなかなか効果を実感しずらいものですが、確実に自身の英語を大きく助けてくれますので、根気よく取り組むことをお薦めします。ちなみに、僕は二冊目は続編には進まずこちらの本を買いました。

CD付 即戦力がつくビジネス英会話―基本から応用まで

CD付 即戦力がつくビジネス英会話―基本から応用まで

  • 作者: 日向清人
  • 出版社/メーカー: ディーエイチシー
  • 発売日: 2007/06/21
  • メディア: 単行本
  • 購入: 5人 クリック: 38回
 

僕はビジネス英語が必要なのでこれを選びましたが、基本的には個人が好きなものを選べば良いと思います。 なにしろ長時間取り組むものなので、自分が楽しめないと辛いですから。こちらも継続中で現在の勉強時間は259hでした。瞬間英作文に比べて少ないのはやや課題ですね。

 

STEP8 本格的なアウトプットを開始

私見ですが初級者は「Input 7:3 Output」ぐらいの割合で勉強していくべきだと思います。なので、いまも僕はインプットに重きをおいて勉強しています。しかしながら、話したり書いたりすることは、インプットとは全く違う能力が求められるので、英語上達完全マップから外れはしますが、始めてしまっても良いと思います。

 

Lang-8  (紹介記事)

カウチサーフィン (紹介記事)

 

WritingやSpeakingについては成長するコツは一つではないでしょうか。それは「上手い人の真似をすること」だと僕は思います。上記のサービスはネイティブの人と交流するにはピッタリのサービスです。ここで言語交換ができる良いパートナーを探し、後はただひたすらに繰り返し練習するのが結局は効率的な勉強法なのだと思います。また、もしお金に余裕があるのであれば、この時期からオンライン英会話を再開しましょう。英会話と銘うたれていますが、授業内の時間であれば文章の添削もしてくれるはずです。僕は気に入った言い回しや、上手く表現ができずに困ったものは、復習してからAnkiに登録するようにしています。ちなみに、アウトプットの勉強時間は190時間。やはりインプット重視で進めていたようです。

 

イマココ!

という訳で、以上がこの一年間で取り組んできた主なな勉強でした。如何でしたでしょうか?…まだまだ僕の語学力は未熟ではありますが、様々な人から「勉強を始めて一年強とは思えない」と言って頂きます。これは大変ありがたいことなのですが、僕の努力というよりも、ネット上にある有益な情報がここまでの僕を大いに支えてくれました。お気づきかもしれませんが、僕は英語学習にノートを使ったことがありません。また費用も1~2万程度で収まっています。

そんな想いもあって、このだび僕自身も勉強法をまとめてネットに公開しようと思った次第です。また、僕の勉強はもちろん継続中で2000時間を目指して今日も頑張っています。近い将来、2000時間を達成する予定ですので、その時は上級レベルまでの勉強法をまとめることが出来ればと考えています。それでは1000時間後にまたお会いしましょう!

続編を書きました。

takuya0206.hateblo.jp

Starting Business as Ordinary

なんとなく英語のタイトルにしましたが、本文は日本語で…。苦笑 しかし、そろそろ英語のブログにも挑戦しようとは考えています。まあ、そちらはぼちぼちで進めていくつもりですが。

 

さて、Starting Business as Ordinary ということで、このエントリーでは ”日常としての起業” というものを考えてみたいと思います。

 

僕は6月からある海外プロジェクトに参加しているのですが、海外での就業経験が積めるということもあって、とても充実した日々を送っています。ただ、このプロジェクトの参加条件に「いまの仕事を辞めること」「8ヶ月間の有期雇用契約」というものがあるため、参加しているメンバー全員が8ヶ月後の無職が確定しています。なので、「このプロジェクト後にいったい何をするのか?」というのは自然と話題になることが多く、その答えはメンバーによって千差万別です。

 

このプロジェクトが終わったら起業ですか?

 

最近は色んな人からこの質問をされることが多いです。そして、それに対して僕は「まだわからない」といつも答えています。”起業を考えていると口にする人は、実際には行動へ移さない。本当に起業する人は口にする前にもうしている” とよく言われますが、これに従えば僕も起業をしないタイプなのかもしれません。たしかに、0からビジネスを作るのは大変なことで、できることならご遠慮願いたいのは事実です。しかし、起業という行為そのものは、皆がもっと身近に感じなければならないと僕は考えています。

 

これまで”起業”という言葉を使いましたが、これは会社を設立するということだけを指しているわけではありません。ここでの定義は、”ビジネス上での組織への依存から脱却し、個人として独立すること”として捉えて頂けたらと思います。

ところで、雇用解雇の規制緩和をするべきか?という議論がありますが、僕はもっと雇用を流動化させるべきだと考えています。日本には、就職することを重要視する考え方があり、なかには就活浪人をする人もいるほどです。しかし、もっとも重要なのは、就職してからどのような成果を残したか?であることに間違いありません。給料はその成果への対価であって、ここのバランスがとれていないとお互いにとって不幸な結果を生みます。どんな会社であれ無意味に高い経費は払いたくありませんから。

そこで必要になってくるのが、個人と法人が雇用契約を結んでいるという認識です。労働契約法のなかに「労働契約は、労働者及び使用者が対等の立場における合意に基づいて締結し、又は変更すべきものとする。」という文言があります。我々は対等な立場から会社に対してなにかしらの価値を提供しているのです。繰り返しますが、給料はその対価です。ですから、対価が割りに合わないと感じれば、違う会社に提供するのも自由ですし、価値あるものが提供できないのであれば給料が下がってしまう可能性もあります。それはごく自然なことであって、いったん雇用されると解雇されないことや、昇給はあっても減給がないことのほうが不自然であることをもっと自覚するべきだと僕は思います。

 

僕がもう一度起業するかどうかはまだわかりません。ですが、いずれにせよ仕事をする以上は、どんな立場であっても自分の専門性を高めて価値を提供し続けなければなりません。そうでなければ、対価が発生することはありませんから。

しかし、それは僕の持論であって、現実論としては日本人の労働観が急に変化することはまずありえないでしょう。もし変わるにしても相当の時間と外圧が必要になるはずです。ただ、おそらくその時には大きな痛みが伴います。なので、それに耐えられるための準備は欠かさずにしておいたほうが無難だとは思います。そして、その準備のひとつが「個人として独立している感覚を常に持つこと」だと思います。いまは起業することや、フリーランスになることが特別なことのように捉えられていますが、実際は別に大したことではありません。サラリーマンが起業したり、フリーランスがサラリーマンに戻ったり、そんな風に個々の働き方がより多様化すれば、きっと社会はさらに面白くなると思います。

尚、もっと起業が日常化すればいいのに…そんな想いを込めて、タイトルをStarting Business as Ordinary としてみましたが、これが英語として正しいのかは一切保証しませんので悪しからずw

 

 

今後のキャリアついて考えてみる

久しぶりにブログを書いています。気づけばもう滅多なことがない限り、こうしてブログを書くことがなくなってしまいました。誰かと繋がりたいならSNSのほうが優れていますし、単に自分の意見を発信したいのであればTwitterのほうが簡単ですからね…。しかし、思うところがありまして、僕はもう少しブログの更新頻度を上げるつもりでいます。おそらく頑張っても二週間に一度ぐらいのペースだとは思いますが、どうぞ気長にお付合い頂ければ幸いです。

 

ブッダ 1 新装版

ブッダ 1 新装版

 

 

さて、数年前から僕は今後のキャリアに悩みを抱えていました。いまだそれは解決していないのですが、もう少しでその壁が突破できそうな兆しはあります。このエントリーでは、自らの考えを言語化することによって、進むべき道を整理してみたいと思います。大いなる自己満足エントリーになることは間違いなしなので、ご興味がある人のみ読み進めてくださいませ。(…そんな人いないか?w)

  

僕は自分の人生を「めちゃめちゃ楽しもう!」と決めております。これが自分のなかの最大のテーマですので、ここがブレることはないのですが「いかにして人生を楽しむか?」という方法論に悩みを抱えていました。そんな僕を見かねてか、とある人達からは「未来を完全に予想できる人はいない。悩むだけ損だよ。」というような声をかけて頂いたこともあります。しかし、物事を小難しく考えるタイプの僕はなかなか吹っ切れることができずにいます。

なぜなら「楽しい」というのは個人の感情であり人ぞれぞれに捉え方が違います。だからこそ、僕のテーマは「楽しもう!」であって、”自分の意志で楽しくさせるんだ!”という気持ちは常に持っているつもりです。けれど、人間の精神ほど不安定で予測不可能なものはありません。先人の言葉を借りれば「足るを知る者は富む」ということでしょうか。また、数年前のイギリスの研究で「Money only makes you happy if it makes you richer than your neighbors.」というものがありました。簡潔に訳せば、「あなたが隣人よりもお金持ちである場合のみお金はあなたを幸せにする」ということです。つまり、人間は絶対的でなく相対的に幸福を感じる生物で、「足るを知る」の境地に至られば、他人との比較のなかでしか人は幸せを感じることは出来ない…と言うことができます。ここまで書くと極論かもしれませんが、僕はあながち誤りだとは言い切れないと思います。

 

この話がなぜ自分のキャリア設計と関係あるのか?ということですが、僕は日本の未来を非常に悲観的に捉えています。このエントリーでは経済の議論は書きませんが、少子高齢化とフラット化する社会は、島国という自然、難解な日本語、戦後の人口増加によって支えられていた従来の日本の暮らしを奪い去っていくことでしょう。まさに、真綿で首をしめられているような状態で、すぐに窒息死することはありませんが確実にその時は迫ってきています。その途中経過で、僕たちはこれまで以上の貧富の二極化とインターネットによるその可視化を体験することになります。そうした近未来で日々を楽しむことはなかなか難しそうだ、そんな危機感を僕は持っています。…ここから考えられるキャリア設計の選択肢は二つです。

 

  1. 今後の市場を分析し勝ち残れるスキルを身につける
  2.  「足るを知る」を実践すべく競争から距離を置く

 

 もしかすると多くの人は「考えすぎだよ!」というように感じるかもしれませんが、僕はこの選択肢に一年以上は悩まされている気がします。加えて、現在もその答えをハッキリと見つけることが出来ていません。しかし、リスクヘッジも込めて、本能的に1.の道を選んでいるような気はしています。英語の勉強は引き続き行なっていますし、新興国の市場に強い関心があります。これから伸びていく(=大半の人が裕福になっていく)市場に身をおけば、こんな小難しいことを考えずとも日々が楽しいかもしれません。…実は、さまざまなご縁もあって年内に新興国渡航する機会が得られました。3ヶ月ほどは現地で生活をする予定なので、身をもってこれまでにない価値観を体験してくるつもりです。また、そうした準備をしていくなかで、徐々に1.の道も悪くないなと考えられるようになってきました。僕はまだ26歳ですし、今から隠居生活を考えるのはたしかに早すぎです。まだまだ競争社会のなかでの面白味に揉まれるべきではないのか…そんな気持ちが徐々に大きくなってきました。

 

こうして文章を書いている内に、さらにまた考えが固まってきた気がします。やはり、たまにはアウトプットをしないと駄目ですね…。僕の最大のテーマである「人生を楽しもう!」を実践すべく、初心に戻って一から挑戦していこうと思います。構想から実行へ。どんな道であれ前進しているときはとにかく楽しい!一歩ずつ前に進んでいきます!