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ビジネス英語を習得する為の勉強法とその記録

久しぶり(そしておそらく最後)の英語学習についてです。語学学習において、目標設定は人によって様々ですが、社会人の方はビジネス英語の習得をゴールにしている人も多いと思います。しかし、大人になってからの独学で、そんなレベルに達することが出来るのか疑問に感じることもあるのではないでしょうか?このエントリーは、25歳になってゼロから英語を始めた僕がビジネス英語レベルに到達するまでの学習記録です。万人に共通する勉強法ではないかもしれませんが参考にして頂けると幸いです。

 

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*オーストラリアの空。太陽の色が違って見える。

これは 英語底辺が日常会話レベルまで辿り着く勉強法とその記録 の続編です。前回の記事を要約すると下記のようになります。

  1. 英語学習には2000時間が必要
  2. 日々の勉強時間を記録する
  3. 音読と瞬間英作文を中心に取り組む

これを継続すると間違いなく効果が出るのですが、一つの大きな問題があります。それは、2000時間に到達する前に、飽きがくること。語学はやれば誰でも身につけられます。しかし、その"やる"のが何よりも難しい。なので、文法などの基礎学習が終われば、どれだけ学習そのものを日常化できるかが、高度な語学力を習得する鍵だと僕は断言できます。これから紹介する勉強法も、アイディアは一貫して、これまで日本語でしていたことを英語でするというものです。尚、文法の学習など、基本的なところは本エントリーでは扱いません。英語学習を始めたばかりという方は前編を参照ください。

 

現在の英語力

先に現在の僕の英語力に触れておきます。2017年2月に英語でKindle本を出版しました。初級から中上級までを網羅した日本語の文法書です。 Writingに関しては専門的な内容を問題なく表現できます。Readingは洋書を辞書つきで読める、Listeningは洋画を英語字幕つきで見れる、Speakingは英語でプレゼンやミーティングができる、といったようなレベル感です。TOEICは必要性を感じないので受けていませんが、現在の英語力はビジネスレベルであると言って差し支えないと思います。

ちなみに、前エントリーを書いた2013年10月時点で受けたTOEICは560点でした。まさに日常会話レベルの英語力だっと思います。友人と飲みに行ったりする分には問題ないけど、深い議論になるとついていけない、ネイティブ同士の会話となれば全く無理な状態でした。それから3年強、見違えるような成長だと自分でも思います。

 

ビジネス英語へ到達する勉強法

語学力はReading・Listening・Writing・Speakingの四技能に分類することができます。もしビジネス英語を、”英語を使ってビジネスができる”と定義すれば、人によって必要な技能が異なると思います。仕事でReadingとWritingしか必要ないということであれば、その二つに集中して取り組むのもありだと思います。

僕の場合は四技能とも仕事に必要で、それぞれバランスよく勉強する必要がありました。音読と瞬間英作文は全体的に語学力が向上する素晴らしいメソッドですが、2000時間に達するまでそれらを繰り返すのは大変な作業です。そこで、学習そのものを日常化することが重要になってきます。日常化となれば学習を負担に感じることはありません。毎日歯を磨くように、毎日少しずつ英語力を磨いていきましょう。

 

Reading編

少し極端なことを書きますが、あなたがもし日常的に新聞を読むなら、まずそれを止めましょう。本でもマンガでもSNSでも同様です。日本語で文章を読む時間を減らし、英語で文章を読む時間を増やしましょう。一日は24時間しかありません。時間の絶対量は増やせないので、時間の使い方を変えることがポイントです。僕は日本語で本やニュースを読むことを止めて、下記の英語のものを利用していました。

 

学習者用に簡単な単語が使われているので、英語の文章に抵抗がある人はまずこれから読み始めると良いと思います。Yahooニュースなど、ニュースサイトをなんとなく読んでいる時間をこちらに切り替えましょう。

 

日経新聞を止めたら仕事に支障があるという人は、英語版を読みましょう。アジアのニュースなので、内容が日本語版と異なりますが、最低限のトピックは抑えられるはずです。むしろ、人とは違った視点が得られるかもしれません。※無料版は読める記事数に制限があります。

 

語彙の難易度が高いですが、コンテンツが非常に良質で、なおかつ安い。音源つきなのでリスニングも鍛えられます。僕も現在も購読しています。グローバルに活躍するビジネスマンは必読だと思います。

 

指定したキーワードを含むニュースをピックアップして読むことができます。例えば、僕はインドのグジャラート州で働いていたので、ローカルニュースに詳しくなるため "Gujarat" や "Ahemadabad"というキーワードをフォローしていました。スマホの公式アプリを使うとより便利です。特定のキーワードを基にニュースを読むことによって、自分の学習が必要な分野の語彙と知識を掘り下げられます。

 

洋書は和書に比べてデジタル化が非常に進んでおり、様々な分野の本を手軽に読むことができます。また、Kindleには辞書の機能がついているので、本を読みながら単語を長押しするだけで意味を調べることができます。非常に便利。どんどん活用しましょう。いきなり洋書にチャレンジするのはハードルが高いと感じる人は、和書の翻訳版から始めるのがいいかもしれません。意味がわからないところは原書を参照することができます。

 

精読と多読

語学学習には精読・多読と呼ばれるメソッドがあります。ざっくりと概念を説明すると、精読は「一つ一つの文章を精査しながら、じっくり読み込むこと」、多読は「わからない単語は気にせず、理解度は60%ぐらいでいいので、とにかく多くの文章を読むこと」です。

いつ精読に取り組むべきかと言うと、それはReading学習の序盤です。まとまった文章を読み込むことによって、英語へのハードルがなくなり、英文を英文のまま理解できる能力が身につきます。読む文章に関しては、基本的には自分が楽しく読めるものを選ぶのが良いと思います。語彙制限本でも構いません。とにかく自分が楽しく読めるものがいいです。ちなみに、僕が生まれて初めて読んだ洋書はProblem Solving 101という本でした。

多読については、学習の全期間を通じて行います。とは言っても、特に注意することはなく、たくさんの英語に触れることがなにより重要です。僕は上であげたニュースや洋書を読んでいましたが、内容は何でも構いません。マンガの英訳版でもいいし、好きなアーティストのSNSでも大丈夫です。普段、自分が読んでいるものを英語に置き換えるということを意識して取り組みましょう。

 

Listening編

これまた極端なことを言いますが、あなたがもし日常的にテレビを見るなら、まずそれを止めましょう。ラジオでも映画でも同様です。日本語を耳にする時間をなるべく減らし、英語を耳にする時間を増やしましょう。しかし、ただ聞き流すだけでは、効果はそこまで望めません。英語のスクリプト等が一緒にあるのがベストです。以下、僕のお薦めリストです。

 

NetflixやHuluといったサービスで海外の映画やドラマを英語字幕つきで見ることができます。自然な表現をシーンに合わせて勉強できるので非常にお薦めです。日本のテレビを見るのを止めて、普段から海外のものを見るようにしましょう。お気に入りの表現をAnkiに登録して、瞬間英作文の要領で覚えていくとより効果的です。

 

みんな大好きTED Talks。様々な分野の第一人者のプレゼンテーションが公開されています。その大半に字幕があり、スクリプトのダウンロード可という至れり尽くせりのサイトです。音読パッケージのノウハウを活用して、リピーティング・音読・シャドーイングを繰り返すとより効果的です。僕は移動時間などの隙間時間に見ていました。自分が興味のあるプレゼンを見ればいいと思いますが、一応僕のお薦めも挙げておきます。

 

仕事の勉強が忙しくて英語を勉強する余裕がないというあなた、「英語を学ぶ」から「英語で学ぶ」にシフトして、一挙両得しちゃいませんか?CourseraはMOOC (Massive Open Online Course) と呼ばれるもので、世界中の有名大学の講義が無料で受けられます。少しハードルが高いですが、英語字幕がありますし、動画は何度でも再生できるのでチャレンジする価値はあると思います。僕も初めは英語力が原因で問題の意味がわからず、Certificateを得るためのテストに落ちることがありました。しかし、何度も挑戦する間に理解できるようになってきます。最近では Search Engine Optimization (SEO) - University of California, Davis を受講しましたが、問題なく修了することができました。MOOCは他にもいくつかプラットフォームがあるので、自分が興味のある、もしくは勉強する必要のある分野を検索して受講してみましょう。

 

Writing編

さて、もうここで書く内容が想像できますかね?…あなたがもし日常的に日記を書くなら、英語で書くようにしましょう。ブログ・メール・ノート・メモも同様です。基本的にWritingは書いた文章量に応じて伸びます。日本語を書く量をなるべく減らし、英語を書く量を増やしましょう。そして、重要なのは自分が書いた文章を添削してくれる言語パートナーを見つけることです。自分一人で英語を書いていると間違った表現を使い続けてしまう可能性があります。ネイティブスピーカーのパートナーがいれば、学習を効果的に進めることができます。

 

Lang-8は語学の学習者が集まり、日記を相互添削するサイトです。様々なレベルの学習者が参加していて、Writingの練習を始めるスタート地点としてはベストな場所だと思います。こちらも日本語の日記を添削してあげる必要がありますが、基本的には無料で利用することができます。

英文を書くことに慣れてきたら、ブログの記事のような少し長めのWritingにも挑戦しましょう。Lang-8は長文の添削はあまり好まれない傾向があるので、個別にやりとりをして、”日本語のスピーキングの練習60分につきブログ1記事の添削”のような交渉をすると良いと思います。言語パートナー探しはLang-8もいいのですが、italkiという語学学習に特化したSNSがお薦めです。僕はここでパートナーを3~4人見つけて、グーグルドキュメントの提案モードを使い、毎週添削をしてもらっていました。

 

写経 

Writingを集中的に強化したい人には写経がお薦めです。古典的な方法ですが非常に効果的です。やり方はシンプルで、自分が好きな本を一言一句丸写しするだけです。とても骨が折れる作業ですが、ネイティブスピーカーの文章の書き方、英語独特のリズム、適切な語彙・表現など、全てを身につけることができる優れた勉強法です。僕は学問のすすめの英訳版を写経しています。隙間時間に少しずつ進めて、現在は60%ほど終わりました。一冊の本を写経するのは時間がかかりますが、達成する頃にはかなりの力がつくと思います。

 

Speaking編

Speakingについても同様、日本語を使う時間を減らして英語を使う時間を増やすというのがポイントです。しかし、会話は一人だけで完結しないので、他の三技能に比べて日常化する難易度は高いです。僕の場合は、海外就職をして、しかも職場に日本人は僕一人という環境だったので良かったのですが、いきなり海外就職をするのはハードルが高いと思います。なので、下記のように小さく出来るところから英語化していきましょう。小さな積み重ねが大きな成果を生み出します。

 

英語で独り言

一番気軽に始められるのは英語の独り言です。"Oh my God!" とか ”I forgot it” とか簡単なところからでいいので、自宅での独り言を全て英語にします。それに慣れてきたら、道を歩いている時や電車に乗っている時に見える景色を英語で描写してみます。口に出さなくてもいいので、"This train is very crowded" とか "A woman who wears a red coat is running" みたいに、瞬間英作文の感覚でとにかく反射的に文章を作ってみてください。間違いなくSpeaking力が伸びます。また、このやり方は身の回りの語彙力が上がるので日常会話がずっとやりやすくなる効果もあります。

友人・恋人・学習仲間と英語で話す

これは周りに英語を勉強している人がいる場合に限られますが、日本人同士でもいいので日常的に英語でコミュニケーションを取るようにします。Speakingは瞬発力がものを言うので、まずはとにかく話す量を増やすことです。僕はド下手の頃から御堂筋線の電車の中とかでも英語で話していました。慣れると周りの目は気にならなくなります。英語でのビジネスは度胸も大切です。英語を使うことへのハードルをどんどん下げていきましょう。ネイティブスピーカーの友人・恋人と英語で日頃からコミュニケーションが取れればベストです。

英語環境に飛び込む

海外就職や留学だけでなく、日本の中にも英語環境は存在します。例えば、英語が学べるシェアハウス|シェアハウスのことなら【SHARE STYLE】とか。実際に僕は利用したわけではないのでレビューは出来ませんが、ググればこういうコンセプトのシェアハウスはたくさん出てきます。一度見学に行って雰囲気が良さそうなら入居してみるのもいいかもしれません。どうしても英語環境が見つからない場合は、やっぱりオンライン英会話がお薦めです。例えば、DMM英会話 とかは比較的安くレッスンが受けられます。毎朝25分英語を話してから出社をするなど、上手に習慣化できるといいですね。

 

まとめ

いきなりこれだけの大量の英語に触れると、強いストレスを感じたり、内容が理解できずに苦しむかもしれません。語学学習において大事な心構えは完璧主義者にならないことだと思います。ReadingやListeningで難しいと感じたときは、躊躇なくリソースの難易度を下げましょう。WritingやSpeakingも初めは簡単な単語だけ使っても問題ありません。"The more you use English, the better your English will get" です。前編で触れた発音、文法、音読、瞬間英作文でしっかりとした土台を作り、後は日々の積み重ねを続ければ、間違いなく英語力は伸びます。そして、有難いことに一度習慣化してしまえば、英語学習が全く苦ではなくなります。英語圏の情報は、アカデミック・ビジネス・エンターテイメント、いずれも日本語圏のそれとは比較になりません。英語が理解できれば、より有意義な日々を過ごすことができます。

長々と書きましたが、結局は"Just do it"ということに尽きるかと思います。最後に下の動画をプレゼントして、このエントリーを終わりにしたいと思います。Don't let your dreams be dreams!