巨大プロジェクトとコロナウィルスと33歳の私

ビジネス系の固い話はnoteに書くことにしたので、今回は久々に雑記を書きたいと思います。こういうポエム記事、数年後に読み返すと当時の心境が蘇ってきて実は自分にとってすごく貴重なものだったりするんですよね。外出自粛などで時間を持て余している方はどうぞお付き合いください。

 

コロナウイルスの影響を受けている週末の錦糸町

コロナウイルスの影響を受けてガラガラの錦糸町(Photo from @newwingyoshida)

というわけで近況をダラダラと書いていきます。以下、特に有益な情報は含まれてませんので悪しからず。 

巨大プロジェクトの最重要マイルストーンの達成

上記のプロジェクトを担当してから約1年半、やっと、ついに、ようやく、とうとう、最重要マイルストーンであるiOS版のリリースを達成しました。まだAndroid版の開発が残っているのですが、サーバーや解答評価システムなどはiOSと同じものがAndroidでも使えるので、ここまで来れば後もう少しというところです。

ここに至るまで本当に長かった…。巨大プロジェクトということもあってステークホルダーの数が多く、あちらを立てればこちらが立たず、あの人に話すにはこの人に根回し、そんなドロドロとした政治の世界があり、直球なコミュニケーションを好む僕にとってはストレスの溜まることが多かったです。また、序盤と終盤でプロジェクトを取り巻く環境も大きく変わりました。会社の株主、社長、プロダクトオーナー、プロダクト開発部部長、リードエンジニアなど、主要なプレイヤーが総入れ替えしています(もはや"主要な"というレベルではない)。当然ながらプロジェクトにも大きな影響があり、そのなかでスケジュール通りに進行させていくのはまさに苦難でした。おかげさまでこの1年で白髪と肌荒れも急激に進行しました。とほほ。

ただ、辛いことも多かったですが、得られた経験も大きかったと思います。この経験を次の業務にも活かしていきたいですね。

 

コロナウィルス

コロナウィルス、都内・都外で緊張感に大きなギャップがあるのだろうなと想像します。 そしてまた、国内・国外でさらに大きなギャップがあるのだろうなと。私は以前にインドに住んでいたということもあり、あちらの情報がまだ入ってくるのですが、やはりその対策が日本とは全く異なります。

 

 

VISAの無効化、国際線フライトの停止、そしてロックダウン。モディ首相は感染者数が150名弱の段階で3週間のロックダウンを決断しています。東京都は4月4日時点で891名の感染者。外出自粛を求める一辺倒の対策だと今後も感染者は増えるのだろうなと予想しています。そろそろ個人としては「コロナウィルスにかからない為にどうする?」の視点から「コロナウィルスに感染したらどうする?」のリスク想定にシフトする時期ですかね。地方都市も遠くない先で東京と同じような状況になってしまうのではないでしょうか。

一方で、ただ悲観していても意味がないので、この状況下でどのように生活をしていくかを考えていかないといけません。元々僕は引きこもり気質なので、家に籠もっているのはあまり苦ではありません。最近は電子書籍も随分進んできていますし、大量に読める期間限定の無料マンガまとめ のような便利なサイトもあります。この間は横山光輝三国志全巻が無料になっていて、読破するのに苦労しました。こうした家で出来るエンタメと、近隣の散歩とか組み合わせながら、ストレスなく暮らしていきたいですね。

後は仕事。幸い僕の仕事はリモートワークでも特に大きな支障はありません。ただ、観光業、飲食業、イベント業など、業種によっては非常に大きな打撃だろうと思います。IT業界で仕事をしていた幸運に感謝しつつ、打撃を受けている業界にわずかながらもお金を落としていくようにしたいです。とりあえず食事はUber Eatsを多用しています。周りの飲食店、潰れないように生き残って欲しい。そして、サウナ施設の為にも何かできることをしていきたい...。

 

33歳

2月で33歳になりました。30歳になったタイミングで中国から日本に本帰国しているのですが、その時に「いよいよ30代。これから人生の第2章、東京編の始まりだ」とか中二病のごとく思ってました。20代を第1章、30代を第2章とすれば、この章も1/3がもう終了です。物語で言うと起承転結の「承」あたりですかね。これから物語を転がしていかないといけません。惰性で進めると面白くなくなってしまう。自分の意思で自分の物語をどう転がすか?巨大プロジェクトが一段落した今、それをちゃんと考えていかないと。

 

終わり

というわけで、取り留めもない近況でした。またこういうの書いていきたいと思います。なんだかんだで文章を書くの好きですし。それでは。

アプリ開発の市場で勝つにはどうすれば良いのか調べてみた

皆さん「これは毎日使うぞ」というアプリはありますか?僕は TwitterKindleYouTubeです。本当に毎日使っていますが、もはや完全に習慣となっており、生活の一部にまで溶け込むUXに感心するばかりです。ちなみに、YouTubeiOSアプリのバージョンは14.51.5です。継続的な改善の歴史を感じますね。

さて、僕もそんなアプリの業界で働く一人なのですが、競争がとても激しく、ユーザーの品質への期待値も高まり、なかなかのハードモードです。なんとか上手く立ち回りたいなと思って、色々調べているので備忘録がてらブログにまとめたいと思います。

 

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ソフトウェア・ファースト(及川 卓也)より

 

ソフトウェア開発を取り巻く市場の変化と戦い方 

今回は上記の3つの本 / 記事を読んでみました。現在のソフトウェア開発を取り巻く状況の変化と、それらを踏まえてどのように戦うべきかに鋭く触れており、大変勉強になりました。以下、自分が読みながら取っていたメモです。詳しく知りたい人はぜひ元のリンク先を訪れてみてください。

 

 ソフトウェアの市場の変化

  • Software Is Eating The World。あらゆる産業にソフトウェアが浸食し、業界構造を再編している。ハードウェアがソフトウェアと一体となり、常にネットワークに繋がる状態(コネクティッド)が一般化することで、サービス提供者と消費者の間の関係性が変わってきている。

 

ソフトウェアのビジネスモデルの変化

  • Before
    • ひと昔前は「売り切り」の時代だった。例えば、Microsoft OfficeAdobe Photoshop が電気量販店で売られ、消費者は決して安くない価格で購入をする。その為、消費者は元を取るまでは使わないと損という感覚を持っていた。
    • 提供者は、商品が買われたその時点で消費者との関係性が終了するため、売買が発生するまでにフォーカスを置いていた。
    • 開発スタイルは、「売り切り」の時代だからこそ、ウォーターフォール型の開発が適していた。ひとたび売買が終了すれば、ユーザーに新しいバージョンに切り替えてもらうハードルは高い。なので、リリースまでが勝負で、最大限の設計・実装・テストを尽くしリリース日を迎える。
  • After
    • Software as a Service という言葉が生まれ、完成形のソフトウェアがクラウドで提供されるようになった。「売り切り」から「サブスクリプション」の時代になり、消費者に対する売買発生時の初期コストが急激に安くなった。つまり、元を取るまでは使い続けるという考え方はなくなり、ちょっと試して合わなければすぐに止めればいいやという発想が一般化してきた(フリーミアムモデルも合わせて一般化)。
    • 提供者は、プロダクトが買われた以降もユーザーと関係が続いていく為、ユーザーに長く使ってもらうことにフォーカスを置き始めた。
    • 開発スタイルは、「サブスクリプション」にはアジャイル開発が適している。変化の早い現代で消費者の心を掴み続けるために、リリースしてからが勝負で、プロダクトを継続的に改善し、アップデートをし続けている。また、ユーザーに使われない機能を開発しても意味がないため(*売り切りの時代では入り口で売上が発生するので使用の有無は関係なかった)、なるべく早くリリースしてユーザーに試してもらい、ニーズがあると判断してから開発を加速させるやり方が主流となった。

 

SaaS時代 (=乗り換えコストが低く、各社が継続して改善を続ける競争の激しい時代)の戦い方

  • プロダクトではなく顧客体験をデザインする
    • ユーザーがプロダクトを使っている時間だけではなく、その前後の時間や一連の流れまでを考慮して、プロダクトを作らなければいけない。多くの競合が存在するなかで、またSNSや口コミサイトへの投稿が当たり前の時代で、ユーザーの感情を軽視したプロダクトは受け入れられなくなっている
  • どうやって顧客体験をデザインするか
    • ユーザーの隠れたニーズを見抜く、満足度を高めるUX設計、メンテナンス性・拡張性の高い仕様設計、パフォーマンスの高いアプリの実装、最適化されたマーケティングブランディング・コミュニティ運営、堅実な収益モデルなど、様々な要素を高いレベルで実現する必要がある。
    • これらはビジネス・テクノロジー・デザインが協力して取り組むことで初めて達成できる
  • どうやってビジネス・テクノロジー・デザインが協力し合うか
    • ビジネスだけではなく、テクノロジー、デザインが経営レイヤーに入る
    • 戦略や意思決定にはビジネス、テクノロジー、デザインの3者が立ち会う
    • ビジネス、テクノロジー、デザインの領域に存在する組織間の壁を取り払い、3者が有機的に繋がるチームを作る
    • 定性的な共通理解の形成を図る
      • 羅針盤として機能するミッションを設定する。「Who が What をして、 Result になる」のように具体性を持たせる。
      • サービスの正のロールモデル、負のロールモデル言語化しておく。
      • 成長モデルをシンプルにする。
      • 相手の言葉、相手の譲れないことを理解する。
    • 定量的な共通理解の形成を図る
      • 数値目標、KPI設計。
      • ログ分析、アンケート収集、統計的分析。
    • 一方に偏らない仕組みを整備する
      • 目先の目標(来月の売上など)を追う開発チームと、長期的な取り組みをする開発チームを分けておく。

 

自分のメモを最後に眺めて見て

やっぱり仕事のハードルが高くなっているなあ。マーケティング・セールスだけが強くても悪い口コミが出回ればサービスは滅びるし、プロダクトだけが強くてもユーザーには届かない。たとえマーケティングとプロダクトが強くてもユーザーが持つ可処分時間は限られているので顧客体験の完成度が低くければ継続して使ってもらえない。高いレベルの顧客体験の提供にチームが一丸となって取り組めるかが勝負の別れ道なんだと思います。

2019年を振り返って

2019年も残すところ後1日になりました。来年はいよいよオリンピックですね。2013年に東京開催が決まったときは、随分と先のことだと思っていましたが、あっという間に7年が経ってしまいました。オリンピックはもちろんのこと、教育業界では文科省による1人1台端末の施策が動き始めており、日本は一つのターニングポイントを迎えると感じています。個人としても良いスタートを切るために、しっかりと2019年の振り返りをして1年を締めくくりたいと思います。

 

Kuusijärvi Sauna

フィンランドのKuusijärvi Sauna

2019年の振り返り

タイムライン

  • 1月   ... HindiScript iOS版リリース
  • 2月   ... 静岡・名古屋 サウナ遠征
  • 3月   ... イチロー引退試合の観戦
  • 4月   ... 英語学習アプリ iOS版 一次導入(仕事)
  • 5月   ... 山口〜岡山 旅行
  • 7月   ... HindiDrill iOS版リリース
  • 8月   ... フィンランド サウナ遠征
  • 9月   ... Hindi音読 iOS版リリース
  • 11月 ... 長野 サウナ遠征
  • 12月 ... HindiScript Android版リリース

Input

Output

 

昨年末のエントリーでは「ヒンディー語を英検3級レベルで話せるようになる」「アンガーマネジメントで怒りをコントロールする」「筋トレとサウナで心身の健康を保つ」の3つを2019年の目標として挙げていました。ただ、残念ながら筋トレとサウナを除いて目標は未達成です。一つずつ振り返ってみたいと思います。

 

目標 1.  ヒンディー語を英検3級レベルで話せるようになる

現在のヒンディー語

मैं हिन्दी पढता हूँ । हिन्दी बोलना बहुत मुश्किल है ।

私はヒンディー語を勉強しています。ヒンディー語を話すことはとても難しいです。

この文章を書くのに5分かかってしまうぐらいのヒンディー語力です。文字は読めるが慣れない結合文字は読めない、文法もなんとなくわかるが使いこなせない、そんな状態です。まだまだ会話するには程遠く、目標からは大きく未達となってしまいました。ヒンディー語は、言語としてはそこまで難しいとは感じていないので、やはり学習時間が根本的に足りていなかったと反省です。 

学習内容

ヒンディー語学習の内訳

1年間で約100時間の学習時間でした。学習の順序として「デーバナーガリー文字 → 文法 → 瞬間作文・音読」と推移しています。現在は文法の学習が一段落ついて瞬間作文・音読のフェーズに移ったところです。日々の学習をGoogleフォームに入力して記録していましたが、やはり学習時間が少ないですね。英語を身につけた時の経験上、瞬間作文と音読をしていけば話せるようになるはずなので、ここの学習を強化していきたいです。

自作教材 

ヒンディー語 教材アプリ

 年間100時間は学習時間が少なすぎでは?と思ったあなた。今年は僕が何に時間を使っていたかと言うと、ヒンディー語の教材アプリを作っていました。デーバナーガリー文字を学ぶアプリ、ヒンディー語の瞬間作文をするアプリ、ヒンディー語の音読をするアプリ、の3種類のアプリを制作しました。

本末転倒と言いますか、ミイラ取りがミイラになると言いますか、この教材を作るのが思ったよりも大変で、教材が完成した頃には1年の大半が終わってしまってました。無念。ただ、教材そのものの質は十分に満足がいくものなので、今後はこれらを使って学習を加速させていきたいです。

 

目標 2.  アンガーマネジメントで怒りをコントロールする

 抽象的な目標でしたが、これも達成した感触はありません。アンガーマネジメントの第一歩としてアンガーログをつけていたのですが、どうも私は次のようなアクションに対して怒りを感じる性格のようです。

  • 言動の不一致
  • 約束を守らない
  • 責任ある立場の人のプロ意識の低い仕事
  • 筋の悪いゴリ押し交渉

この傾向にはアンガーマネジメントを試みてから半年ぐらいで気がつきました。怒りの発生源を認識した後は、怒りをコントロールするステップに進むのですが、そこで今ひとつ腹落ちしなかったのが「なぜ私が怒りを抑える必要があるのか」ということでした。

もちろん感情的に怒ることは良くない(というか、意味がない)ことなので、するべきではないです。その最低限の感情のコントロールはしつつ、自分の思考は「そういう人達との接触をいかに避けるか」に向けた方が人生設計として幸せになれるのではと考えました。自分の怒りは抑えないが発散もしない。淡々と怒りを発生源から距離を取る為の原動力にする。そんなことを考えている内にアンガーログをつけるのも止めてしまっていました。

 

目標 3.  筋トレとサウナで心身の健康を保つ

これは達成です。サウナと筋トレは継続して行っています。特に今年はサウナの一年と呼んでもいいのではと思うぐらいです。ホームサウナのニューウイングに始まり、サウナの聖地のしきじ(静岡県)、革新的な挑戦を続けるウェルビー栄(愛知県)、フィンランドサウナを日本に再現したThe sauna(長野県)などと、様々なサウナを訪れました。そして、ついにはサウナの本場であるフィンランドにも行って来ました。印象的なサウナの記録は以下につけています。興味があればどうぞ。

 

 

2020年の目標

  • ヒンディー語をCEFR A2レベルで話せるようになる
  • 本(もしくはMOOCsの講座)を24冊読む
  • 英語でブログを12エントリー書く

1つ目はヒンディー語です。CEFR A2レベルとしていますが、ヒンディー語には語学力を測る試験はないので、そこに至るまでのプロセスをKPIとして置きます。やはり今の自分に足りないのは学習時間。ということで、年間で240時間の学習を目指します。達成すれば累計の学習時間が340時間になるので、CEFR A2レベルには届くはず。頑張ります。

2つ目は読書です。2019年はアウトプットが多い1年だったので、2020年はインプットの1年にしたいと思っています。公私ともに良くも悪くも生活が安定してきているので、インプットを増やすことで自分に新しい価値観をつけたいです。24冊というのは今の自分の生活スタイルではややチャレンジングな設定と思っています。2週間で1冊のペースなので、隙間時間を有効活用しないとですね。

最後にブログ。これはインプットを強化する為にも学んだことを自分なりにまとめたいと思います。英語であることに特に意味はないのですが、さすがに英語を使わなすぎてどんどん忘れていっているので、英語力をキープする意味でも日常的に使う習慣を持つようにするつもりです。

 

終わりに

皆さま、2019年も大変お世話になりました。今年は色々あって12月29日まで仕事をしていたので、年末であることの実感がまだ湧いていません。旅行に行く時間的な余裕もなく、今年の年末は自宅でゆっくりと過ごす予定です。一年の計は元旦にあり、しばらくは年間目標を達成する為の計画をじっくり練ろうと思います。2020年もどうぞよろしくお願いします。

ヒンディー語の音読、リピーティング、シャドーイングが簡単に練習できるアプリを作ってみた

先日フィンランドのインド料理屋で、ついに初めてヒンディー語を話しました。店員さんに "Where are you from?" と聞かれたので、"Japan. क्या आप भारतीय हैं ?" と返しました。ヒンディー語を使えたことは嬉しかったのですが、もっと良い表現はなかったのかと、少し残念な気持ちにもなりました。場面に合わせた自然な表現がスラスラと口に出るようになりたいです。...というわけで、ヒンディー語の音読、リピーティング、シャドーイングが簡単に練習できるアプリを作ってみました。

 

Hindi音読

Hindi音読

  • Takuya Tokiwa
  • Education
  • Free

 

Hindi音読 | スマホアプリ 

これらはいずれも音声系のトレーニングで、リスニングとスピーキングの両方の能力を鍛えることができます。非常に有効なトレーニングであるものの、その学習環境を整えるのは少し面倒です。例えば、リピーティングでは模範音声の例文が流れた後に、一定時間ポーズすることが理想ですが、そうした音源はなかなかなく、自分で音声ファイルの編集をしないといけません。そこで、"ボタンひとつでそれぞれのトレーニングに合った音声やテキストが表示される"、"模範音声と自分の音声を聴き比べられる"という2点に絞って、アプリを開発しました。

※録音機能が正しく動かない時が稀にあります。そういう時は一度バックグラウンドからアプリを閉じてやり直してください。

 

学習の流れ

1. リピーティング(テキストあり)

リピーティング(テキストあり)の学習画面

リピーティングでは模範音声にポーズがついています。流れてくる模範音声を真似しながら、ポーズのタイミングに発話をしてみましょう。

リピーティング(テキストあり)の練習結果

例文が最後まで終わると、練習結果の画面に切り替わります。ここでは模範音声と自分の発話を聴き比べることができます。スムーズに発話できるようになるまで繰り返しましょう。ただ、同じ練習を何度もするのは退屈なものです。飽きてしまうようであれば、次の練習に進んでも問題ありません。

また、例文の意味が難しくて発話ができない場合は、1文ずつ日本語と見比べながら読み解きをしましょう。ヒンディー語の単語をタップすることで、iOSのデフォルトの辞書を引くことも出来ます。

 

2. 音読

音読の学習画面

模範音声なしで音読をしてみましょう。音声は流れませんが、模範音声と同じ長さの時間が録音されるようになっているので、模範音声と同じスピードになるよう意識して読んでみてください。ここもスムーズに発話できるまで繰り返すことが推奨ですが、飽きるようであれば次に進んでも大丈夫です。

3. リピーティング(テキストなし)

リピーティング(テキストなし)の学習画面

 リピーティングのテキストなしverです。実は、これは非常に難易度の高い練習です。もしこれがスムーズにできるようであれば、それらの例文はマスターしたと言ってもいいでしょう。もし難しくて出来ない場合は、無理をせずにテキストありverや音読に戻りましょう。ここをそのUnitの最終試験だと思って、繰り返し挑戦をしてみてください。

 

4. シャドーイング

シャドーイングの学習画面

 シャドーイングは元々同時通訳の為のトレーニングの一つでしたが、その効果性から今では語学学習者の間でも取り入れられるようになりました。流れる模範音声に対して、影(シャドー)のように数秒遅れで追いかけて発話をしてください。尚、シャドーイングでは発話は録音されないので、自分自身でスムーズに読めていると判断できたらクリアとしてください。

 

搭載コンテンツ

  • 大阪大学 - ヒンディー語独習コンテンツ
    • インドに到着
    • インドは好きですか?
    • 電話で話す
    • サンダルを買おう
    • 調子はどうですか?
    • インターネットで調べよう
    • 図書館を利用しよう
    • 旅に出よう
    • サリーを買おう
    • 病院にかかる
    • 友だちに囲まれて

大阪大学さんがヒンディー語独習コンテンツをクリエティブ・コモンズ「非営利 - 継承 4.0 国際」のライセンスで公開されており、そのコンテンツを利用させて頂きました。素晴らしいコンテンツを音源付きで公開して頂いて本当に感謝です。公式ページではUnitごとに文法の解説もついていますので、そちらと合わせればさらに効果的に学習が進められると思います。ぜひチェックしてみてください。

また、大阪大学さん以外でもヒンディー語の学習コンテンツを公開している大学・団体・個人をご存知の方がいれば、ぜひこちらのフォームから教えてください。ライセンスの条件があえば掲載したいです。私もこのアプリは無料に設定しており、教材不足に悩むヒンディー語学習者の皆さんに貢献できると嬉しいです。

 

終わりに

このアプリの学習法である「リピーティング」「音読」「シャドーイング」は既に確立されている学習法です。また、掲載しているコンテンツも実績のあるものです。そういう意味で、アプリには特に目新しさはありませんが、その分、学習効果は自信をもってお薦めできます。とにかくシンプルに使えるアプリを目指してコードを書きました。クリエティブ・コモンズライセンスに則って、価格は無料にしてありますので、ぜひ多くのヒンディー語学習者の方に使ってもらえたらと思います。

 

Hindi音読

Hindi音読

  • Takuya Tokiwa
  • Education
  • Free

 

以前にデーバナーガリー文字とスピーキングの練習をするアプリを開発しています。こちらは有料ですが、よかったらどうぞ。

ヒンディー語のスピーキングが練習できるアプリを作ってみた

ヒンディー語の文法の学習を進めています。少しずつですが、辞書を見ながらであれば、ヒンディー語の文章が読めるようになってきました。しかし、"文章が読める" と "文章が話せる" は全くの別物。スピーキングに特化した練習をしなければ、話せるようにはなりません。ただ、スピーキングはどうしても1人で学習しづらい領域です。...というわけで、スピーキングを練習する為のアプリを自作してみました。

 

HindiDrill - Speaking

HindiDrill - Speaking

  • Takuya Tokiwa
  • Education
  • $3.99

 

HindiDrill - Speaking | スマホアプリ 

  1. 頭の中で文章を組み立てる
  2. 文章を上手に読む
  3. 相手の発話に素早く反応する 

スピーキング能力は大きく上記によって構成されていると言えます。これらを身につけるには、お手本となる表現を記憶し何度も繰り返し口にすることが、もっとも効率的な練習であると僕は考えています。そこで、"文法項目ごとに例文がある"、 "「素早く反応する」を鍛える仕組みがある"、 "お手本と自分の音声を聴き比べられる" という3点に絞ってアプリを開発しました。学習の流れを簡単に紹介します。※文法そのものの学習はスコープ外にしています。

 

学習の流れ

1. ヒンディー語の例文と発音を覚える

文章一覧のスクリーンショット

各文法項目ごとにヒンディー語の例文、模範音声、日本語訳が10ずつ用意してあります。模範音声を聞きながら、実際に自分の口で発話してみましょう。ここで完全に覚えきる必要はなく、なんとなくヒンディー語と日本語が一致するようになればOKです 。スタートを押して次に進みましょう。

 

2. カウントダウンに合わせて素早く発声する

カウントダウンのスクリーンショット

問題の日本語が表示されると同時にカウントダウンが始まります。カウントダウンが終わると同時に、ヒンディー語訳を発話してください。「間違えてもいいや」ぐらいの感覚で、とにかく素早く発話することを心がけてください。

 

3. 模範音声と自分の発話を聴き比べる

解答画面のスクリーンショット

 模範音声と自分の発話を聴き比べて、きちんと発話ができているかチェックしてみましょう。もしヒンディー語でわからないところがあれば、例文をタップして辞書を引いてみてください(iPhoneヒンディー語のキーボードを入れている人はデフォルトの辞書が表示されるはずです)。

流暢に間違いなく発話できるようになれば「簡単」をタップしてください。そうすると次回の学習ではカウントダウンの時間が短くなります。その状態でも難なく発話できるようになれば、もう一度「簡単」の評価をして、その例文がクリアとなります。

 

4. 学習Tipを読む

ヒントのスクリーンショット

 ヘッダーの右上にアイコンが表示されている例文にはTipがついています。ヒンディー語は、日本語の例文によっては正しい表現が複数ありますので、Tipを読むことでさらに理解が深められます。

 

搭載コンテンツ

  • Unit 1
    • コピュラ動詞
    • यह, वह, ये, वे
    • 男性名詞と活用形
    • 女性名詞と活用形
    • 命令形
    • 後置詞
    • 後置詞 का と所有格
    • 後置格 
  • Unit 2
    • 疑問文と疑問詞 क्या
    • 様々な疑問詞
    • 否定文
    • 現在形 (習慣的動作)
    • 現在進行形
  • Unit 3
    • コピュラ動詞の過去形
    • 与格構文
    • 存在・所有の表現
    • 不確定未来形
    • 確定未来形
    • 完了時制 (過去形)
    • 現在完了形
  • Unit 4
    • 可能の表現
    • 比較・最上の表現
    • 不定
    • 義務・強制の表現
    • 複合動詞
  • Unit 5
    • 接続分詞
    • कि節
    • 仮定文
    • 関係詞

 

学習後のあなたのレベル

ヒンディー語が基本的な文法を使って話せるようになります。 このアプリはユーザーのスピーキング能力を鍛えることに特化しています。とにかく素早く発話をするという点を徹底的に練習をしますので、学習後には自分の言いたいことを口に出すことができるようになっているでしょう。

一方で、特定の例文を丸暗記するやり方ですので、まだまだ表現の幅は不足しているはずです。表現がネイティブから見ると不自然であったり、リスニングで苦戦することもあるでしょう。その辺りの能力は、音読やシャドーイングをしたり、ネイティブと会話練習をすることで伸びていくと思いますが、このアプリではスコープ外としています。

 

スペシャルサンクス

ヒンディー語の例文は、ヒンディー語YouTuberのMayoさんに校正をして頂きました。お忙しい中、1文1文を丁寧に校正して頂いて、大変助かりました。MayoさんはYouTubeヒンディー語のレッスン動画を作られていて、これが大変わかりやすい解説で、ヒンディー語独学者の皆さんは必見だと思います。下にYouTubeチャンネルとブログのリンクを貼りますので、ぜひチェックしてみてください。

 

終わりに

このアプリの学習法である「カウントダウンをして○秒以内にヒンディー語を発話をさせる」という点を友人に話したら、そんなスパルタなアプリを欲しがる人なんているの?と真顔で聞かれました。実のところ僕にもそれはわかりません。我ながらまさに自分好みのアプリを開発したなあと思います。「少なくとも自分は使うから!」と開き直ってコードを書きました。このスパルタかつ単調なトレーニングのアプリが、一人でも多くのヒンディー語学習者の役に立つことを願っています。 

 

HindiDrill - Speaking

HindiDrill - Speaking

  • Takuya Tokiwa
  • Education
  • $3.99

 

デーバナーガリー文字を学習するアプリと音読・リピーティング・シャドーイングの練習をするアプリも開発しています。

 

ヒンディー語文法と言語学習のおもしろみ

ヒンディー語の累計学習時間が約70時間になりました。デーバナーガリー文字を覚えて、コツコツと文法書を写経してきましたが、そろそろインプットの量も増えてきたので、この辺りで一度学習したことをまとめてみたいと思います。結論を先に書いておくと、ヒンディー語はとても面白いです。別にヒンディー語に限らなくても良いのですが、第二外国語学習は新しい発見がたくさんあって癖になりますね。

 

Introduction to Hindi Grammar

Introduction to Hindi Grammar

 

 

第二外国語ヒンディー語)から見える言語学習の魅力  

ヒンディー語インド・ヨーロッパ語族の仲間です。語族は英語にすると Language Family で、同じ起源から発達した言語の集まりを意味します。他のインド・ヨーロッパ語族の言語には、英語、スペイン語、ドイツ語などがあります。ちなみに、日本語は実はその起源がまだよくわかっておらず、他の言語との関係が不明なんだそうです。語族はそのまま日本語族となります。

同じ語族のヒンディー語と英語、派生が不明な日本語。実はこれらの文法を比較すると「あれ?もしかしてヒンディー語は英語よりも日本語に似ている??」と、思うことが多々あります。語族を飛び越えて感じる共通性、なんだかロマンを感じませんか?少し具体例を紹介させてください。

 

ヒンディー語と日本語で類似する具体例

語順

में छात्र हूँ
私は 学生 です

 

日本語話者がヒンディー語を学習する上で一番助かるのは、語順が同じ点ではないでしょうか。英語は「主語 - 動詞 - 目的語」の語順ですが、日本語とヒンディー語は「主語 - 目的語 - 動詞」の語順です。

英語を話すときには、いわゆる英語脳(*英語で考えて英語で話すという例のあれ)に完全にスイッチしないと流暢に話せないですが、 同じ語順であれば頭の中で日本語とヒンディー語を翻訳しながら話しても、片言でなんとか発話できます。

 

動詞の活用

  • 過去形
    • 食べ => 食べ
    • खाना => खाया 
  • 命令形 
    • 食べ => 食べ
    • खाना => खाइये

日本語の動詞には語幹(黒字部分)という部分があり、それ以降を活用させることで様々な表現が可能です。ヒンディー語の動詞にも同様に語幹があり、それ以降を活用することで過去形や命令形などの表現ができるようになっています。

 

後置詞

मैं घर में पढ़ा
私は 勉強した

 

日本語には「が」「を」「に」「で」などの助詞があり、これらは文章の中で非常にパワフルな働きをします。「家が」「家を」「家に」など、助詞によって文章の意味が大きく変わります。ヒンディー語で助詞と似た働きをするのが後置詞です。英語の前置詞とも似ているものですが、日本語の助詞と同じく、名詞の後ろに付き、後置詞で文章の意味が大きく変わります。

 

日本語とヒンディー語、やっぱり似ていますよね?日本語文法の肝である(と勝手に僕が思っている)動詞の活用と助詞と同じような概念がヒンディー語にもあるのは親近感を覚えます。

ただ、やはりインド・ヨーロッパ語族ヒンディー語。英語と類似する点もあります。

 

ヒンディー語と英語で類似する具体例

that節

It is necessary (for you) that ...
(आपको) यह चाहिये कि ...

 

英語には日本語にはないthat節という概念がありますが、これに似たものがヒンディー語にもあります。その名も कि節 ( कि clauses ) 。that節と同じように、後ろに従属節を従えて主節と結ぶ働きをします。

 

第二外国語ヒンディー語)を学ぶおもしろみ

ここまでヒンディー語と他言語との類似性を話してきましたが、もちろんヒンディー語を学習するなかで、初めて出会う概念もありました。例えば、ヒンディー語には、名詞に性があり、男性名詞と女性名詞によって活用の仕方が変わります。 スペイン語などにも名詞に性があるとは聞いていましたが、これは僕にとっては初めてのものでした。名詞に性?なんじゃそりゃ??という未知の体験が、自分の頭の枠組みを無理やり拡げてくれる気がして良い感じです。

また、ヒンディー語を通じてインドの文化を感じることもあります。例えば、日本人はデーバナーガリー文字を学習するときに、文字の書き順を気にします。が、デーバナーガリー文字には実は決まった書き順が厳格になく、文字と文字を繋ぐ横線は最後に書いてね、後はよしなにやってね!ぐらいの感じです。この辺りはなんだかインドらしいなあと。他には、ヒンディー語の所有の表現は「○○が近くにある」といいます。「持つ」と同等の動詞はなく、近くにあるものは俺のもの!というジャイアニズム。これもなんだかインドらしくて面白いですよね。

言語学習を通じて、自分の母語との共通性に気がついたり、その言語の話者の文化を感じたり、そんな発見をしていくことが第二外国語学習のおもしろみだなあとしみじみ思います。英語をビジネスで始める人は多いと思いますが、ビジネスを度外視した第二外国語もなかなか良いものです。だから学校でも第二外国語学習をやっているんだとその意義を再確認しました。社会人になってからの第二外国語も全然遅くない。皆さん、ぜひお試しあれ。

 

最後に宣伝。ヒンディー語を学習するアプリを作っています。興味のある方、ぜひポチッてくださいまし〜。

 

  

 

プロジェクトマネジメントとプロダクトマネジメントの棲み分けとその組み合わせ

突然ですが「PM」という言葉は何の略称だと思いますか?

Project Manager、それともProduct Manager でしょうか?日本だとProject Manager、海外だとProduct Managerという意味が一般的という話も聞いたりします。また、最近はPjM,、PdMというように明確に呼び分けることも増えてきているそうです。さて、このPjMとPdM、残念ながら呼称どころかその役割さえもよく混同されています。このエントリーでは、両者の役割を明確にし、現場でのベスト・プラクティスを考えてみたいと思います。

 

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プロジェクトマネジメントとプロダクトマネジメントの役割とその融合のベスト・プラクティス

プロジェクトとプロダクトの違い

PjMとPdMの役割を整理する為に、まずはプロジェクトとプロダクトの違いを整理してみましょう。特徴を言語化すると次のようになります。

  • プロジェクト
    • 「始まり」と「終わり」がある
    • プロジェクトの「終わり」の条件を満たすことが重要
  • プロダクト
    • 「始まり」はあるが「終わり」はない
    • プロダクトが市場に受け入れられ続けることが重要

プロジェクトを日本語で言い換えると「目標を達成するための計画や業務」となります。プロジェクトには必ず「始まり」と「終わり」があります。例えば、工場を建てるというプロジェクトであれば、スポンサーの発注によってプロジェクトが始まり、どのような工場を建てるのかを決めて、その通りの工場が建てられたことが確認されてプロジェクトが終わります。どのような工場を建てるのか、といのうがプロジェクトの終了条件となります。

プロダクトを日本語で言い換えると「製品・商品・サービス」となります。プロダクトには「始まり」はあっても「終わり」はありません。例えば、iPhoneというプロダクトは2007年に始まりましたが、それからバージョンアップを重ね、2019年になってもなお多くの人が使用しています。厳密には、プロダクトには製造中止などで終わりが来てしまうものもありますが、それは望ましいことではなく、市場に受け入れられている状態を継続することが重要です。

 

プロジェクトとプロダクトのマネジメントの違い

プロジェクトとプロダクトの違いについては整理できました。次はそれらのマネジメントについて整理したいと思います。内容が異なるもののマネジメントですので、目標や手段は大きく異なります。

  • プロジェクトマネジメント
    • プロジェクトの終了条件を満たすことにコミット
    • 進行管理、リソース管理、スコープ管理、コスト管理などが主な業務
  • プロダクトマネジメント
    • プロダクトが生み出す価値にコミット
    • 市場分析、戦略・方針の決定、要件・仕様に関わる決定、ユーザー分析、データ分析などが主な業務

プロジェクトマネジメントでは、プロジェクトを終わらせることが最大のゴールです。多くの場合、終了条件は品質、費用、納期によって定義されます。その条件を満たすために、プロジェクトの各フェーズ(立ち上げ期、計画期、実行期、コントロール期など)で、重要なエリア(進行、リソース、スコープ、コストなど)を管理していきます。プロジェクトの進捗を把握し、スポンサーと終了条件を調整していくことも大きな役割の一つです。このような管理や調整がメインの業務になります。

プロダクトマネジメントでは、プロダクトが市場に受け入れられる状態を作るため、プロダクトの価値を高めることが最大のゴールです。しかし、価値の最大化というのは決まった答えがあるわけではありません。その不確実性と向き合い、市場を分析し、戦略を練り、どういう機能を開発するかを意思決定していきます。また、ユーザーインタビューやアクティビティログの分析などを通じて、継続的な改善の方針を決めていくのも重要な役割の一つです。一言で表すならば、何を作るのかを意思決定するのがメインの業務になります。

 

プロダクトを作るプロジェクトのベスト・プラクティス

さて、ここで難しいのが、世の中には「プロダクト」を生み出す「プロジェクト」が存在することです。 市場に受け入れられるプロダクトを、スポンサーから提示される品質・費用・納期の制限のなかで生み出さないといけません。達成するには「プロダクト」と「プロジェクト」の両方を適切にマネジメントする必要があります。そして、その為には、Product ManagerProject ManagerUX DesignerEngineering Managerの存在が鍵になると考えます。実際の体制をプロジェクトのフェーズに照らし合わせて見てみましょう。

プロジェクトの立ち上げ期の組織体制

立ち上げ期の主導はProduct ManagerとUX Desginerです。プロジェクトマネジメントの鉄則は、なるべく早い段階で要件・仕様を固めることですが、プロダクトの開発となれば、本当に市場に受け入れられるものは何なのか?を見定める必要があります。そこで立ち上げ期では、Product ManagerとUX Desginerがプロトタイピングを通じて何を作るかを決めていきます。Checkではユーザーテストなどを行い、最大限に市場優位性のあるものを目指します。

一方で、Sponsorは何を作るかが決まっていないものにお金を払うことは難しいです。Project Managerは、プロダクト開発における不確実性をSponsorに理解してもらい、立ち上げ期、実行期での2段階発注などの相談をしなければいけません。また、予算や納期には限りがあります。Project ManagerとEngineering ManagerはProduct ManagerとUX Desginerが定める要件がそれに見合っているかの検証をします。

この流れを繰り返し、市場優位性のある要件が決まり、またそれの実現可能性の確認もでき、Sponsorとの取り決めが終われば、実行期に移ります。

 

プロジェクトの実行期の組織体制

実行期では主導がProject ManagerとEnginnering Managerに移ります。Enginnering Managerが開発をリードし、なるべく短いサイクルでリリースを繰り返します。そのリリースを(できれば設計段階から)Product ManagerとUX Designerがレビューをし、方向性に間違いがないことを確認しながらプロジェクトを進行していきます。

また、リリースを短いサイクルで行うことで、Project Managerも進捗の把握が容易になり、その状況に応じて、Sponsorと各種調整をしていきます。他プロジェクトとのリソース調整など、実開発の外で起こる課題もProject Managerが解決に動き、Enginnering Managerが開発に専念できる状態が作れると開発スピードも上がっていきます。

 

このように、マネジメントの対象ごとに主担当をアサインし、プロジェクトのフェーズに合わせて柔軟に体制を組み替えるのが、「プロダクト」を作る「プロジェクト」のベスト・プラクティスではないかと思います。

 

終わり

僕はプロジェクトマネジメントが本業なので、もしかしたら視点が偏った書き方になっているかもしれません。「おい、そうじゃないぞ」というような点がもしあれば、ぜひご指摘ください。プロダクトマネジメントについては、下記の書籍やエントリーから勉強させて頂きました。素人でも勉強できる情報が豊富にあり、本当に便利な世の中になったなあと感じます。また、情報化社会によって市場変化の速度が早い現代だからこそ、今後はプロダクトマネジメントがより重要になるのではと感じています。もっと本腰入れて勉強してきたいですね。

 

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