歴史学習を始めます!

人の未来を0から予想することは不可能と言えるでしょう。

しかし、その人の今日(こんにち)までの過程がわかればどうでしょうか。また、その人の思想や経済状況、さらにはその人に関わる社会情勢がわかればどうでしょうか。…私はこれらを深く理解すれば、人の未来についてある程度の予測は可能であると考えています。つまり、「歴史を知る」ということは「未来を知る」と言い換えられるのではないでしょうか…。

 

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※「春日大社の表参道」大きな幹から新しい木が生まれている

 

 

歴史を学ぶとは言え、私がなにか新しい事実を発見することはほぼあり得ないでしょう。また、新しい学説を立てるといったことも現実的ではありません。私に出来ることは、優れた研究者や考古学者が発見した事実や解釈を元に、”想像”することぐらいです。

学生時代の歴史は”暗記するもの”でした。「鳴くよ(=794)うぐいす平安京」などと、語呂合わせをしながら覚えていたのは懐かしい思い出です。たしかに年表などを正確に覚えることは大切なことでしょう。しかし、今となってはグーグルで検索すればあっという間に調べることができます。調べれば簡単に分かることを貴重な脳みそに保管することほど馬鹿らしいことはありません。今の私には受験やテストで良い点を取る必要はありませんから。

 

 

私は近頃ずっと”日本”というものについて考えるようになりました。「日本とはいったい何なのだろうか?」と。…ある人にとっては経済圏なのかもしれません。ある人にとってはコミュニティなのかもしれません。ある人にとっては政府なのかもしれません。おそらく全ての人が納得するには「それら他のものも含めた複合的なもの」という答えになるのでしょうが、私はこの問いに自分なりの答えを見つけ出したいと考えています。

国家というのは時代によって変わります。事実、今の日本は日本国憲法によって統治されていますが、ほんの70年前は大日本帝国憲法だったのですから。おそらく戦前・戦中の国民に「あなたにとって国家とはなにか?」と聞くと、今の価値観とは全く違う返答があったことでしょう。人々の日本の捉え方も時代によって変わるということです。

 

 

私はこの歴史学習を通じて、それぞれの時代に存在した”国家観”というものに迫るつもりでいます。2012年に至るまで様々な時代がありました。その時代ごとに国家観というものは違ったはずです。移りゆくこれまでの価値観を知ることで、これからの日本というものをより具体的にイメージできるようになるでしょう。歴史を知ることは手段であって、決して目的ではありません。私はこれからを生きていく為に歴史を知りたいのです。

 

 

幸いなことに歴史を学ぶ同志が見つかりました。現状は私を含めて2人しかいませんが、”歴史研究グループ”として活動していくつもりです。今のところの名称は「歴史探訪企画(仮)」…。(私はさらにお洒落なネーミングを募集していますw)Facebookグループを主として、月に一度はフィールドワークを行なっていく予定です。どこまでアウトプットをしていくかはわかりませんが、なにか私の中で新しい発見があればブログに残していきたいと思います。

 

 

ちなみに、当面の私の学習テーマは飛鳥時代蘇我氏についてです。日本に伝存する最古の正史と言われるのが日本書紀ですが、その編纂をしたのが藤原不比等という人物です。蘇我氏の本宋家を滅ぼし、大化の改新をおこした中臣鎌足の息子にあたるので、日本書紀では蘇我氏について正しく評価されていないのではないかという見方があります。私は蘇我氏について研究し、蘇我馬子蝦夷・入鹿が国家に対してどのような考えを持っていたのか?に迫るつもりでいます。また同時進行で、改新後に行なわれた律令についても調べ、両者にあった”国家観”というものを比較していきます。こうした歴史の要所ごとに掘り下げていくことによって、移りゆく価値観を理解できればと考えています。

 

 何歳になっても勉強しなおすには遅くありません。(と自分に言い聞かせておりますw)素人が1から学んでいくので見苦しいところもあると思いますが、どうぞ宜しくお願いいたします。