2015年を振り返って

 毎年のように言っていますが、早いものでもう1年も終わりですね。年を重ねる度に、時間の流れが早くなっていくように感じます。皆さんはこの年末をいかがお過ごしでしょうか?私は28日が仕事納めで、後は頭の整理をしながら、のんびりと年を越す予定です。そして、毎年のことながら、振り返りを視覚化することによって、より明瞭に2016年に取り組んでいければと思います。

 

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※島原の「山の上カフェ」から一枚。山と海の距離が近い。

2015年の振り返り

 2015年をざっくり振り返るとこんな感じでした。やはり新たに起業しただけあって、Wasabi色の強い一年ですね。相変わらずジェットコースターのような日々でしたが、面白おかしく過ごせたのではないかと思います。

  • 2月 Wasabiトライアルを開始
  • 3月 インドの日系商社の退職を決意
  • 5月 退職
  • 6月 インドから帰国 & 新会社設立
  • 7月 Wasabi リリース
  • 11月 海外視察開始
  • 12月 中国滞在中

  あらためて自分で見ても、なかなか思い切りのいい人生だなあと思います。たしかWasabiの構想を持ち始めたのが2014年の11月頃で、そこからメンバーを探して、サービスの土台を作って、3か月でトライアル開始、その翌月には退職を決めるって。「ちゃんと市場調査なんかはしてんのか?」って感じですよね。今回の起業は完全にプロダクト・アウト型のチャレンジです。ある程度は市場を見てから参入を決めていますが、商品は自分たちが良いと思うものを全力投球しています。一回目の起業はマーケット・イン型で、状況にあわせて売れるものを売るという感じでした。私が経営者だったのは4年間でしたが、潰さないことに徹底すれば、会社を経営するのはそこまで難しいものではないと感じたのを覚えています。ですが、やりたいことをやるというのは全く別の難しさがあります。もちろん、だからこそ面白いのですが。「毎日を刺激的に過ごせるのはなんと幸せなんだろうか」…そんなことを日々感じていた一年間でした。

2015年の良かったこと

 新しい仕事に前向きに挑戦できたことが今年は良かったと思います。実は前から敬遠していたプログラミングでしたが、必要に迫られて自分でHPの開発を行いました。1カ月ほどかけて、Codecademy のコースを4つ受講し、専門書を読んで、既存サイトのコードをひたすら書写しました。やっている途中に、これは英語学習と要領は殆ど同じだなと感じました。原理原則を学び(言語でいう文法など)、後はただ上手い人の真似をする、そうすることで誰でも一定のレベルまでは到達できるものだと思います。僕はまだ、HTML・CSSPHPを触った程度ですが、これより上のレベルのプログラミングが必要になっても、(プロのエンジニアにお願いするか自分でやるかはさておき)対応していけるだろうなという感覚があります。

 日本語という言語に対する知識や、英語でのアウトプットに対しても、初めての経験ながら、ひとまずは満足できる内容になったと思います。例えば、7月後半からWasabiで日本語に関するブログを書き始めたのですが、5カ月間で122記事を書きました。直近の は vs. が: Five Points You Need to Know という助詞の「は」と「が」の違いを説明した記事は、2日間で121シェアされ、多くの日本語学習の人からコメントをもらいました。日本語スピーキングテストやレッスン教材の開発など、時間の経過に比例してたしかにクオリティが上がっています。

 これは、新たな分野に対して自分なりの勉強の仕方が確立されてきたことが大きいです。現代のような技術が急速に進化していくこの世の中、こうしたQuick Learnのスキルは重宝します。インプット・アウトプット、両方の質の向上を感じることができた一年でした。

2015年の悪かったこと

 残念なことに、直接の業務に関係のない勉強が完全にストップしてしまいました。CIMAという英国勅許公認管理会計士の勉強をしていましたが、15~6ほどあるうちのテストに2つ合格したところで中断。英語のスピーキングの練習も中断。去年から購読しているThe Economistも溜まりに溜まっています。今は仕事が終わったら寝る、そんな暮らしの繰り返しです。これはいかんなあ…と。僕の相変わらずのコンプレックスは器用貧乏であることです。大体のことは人並みにはこなせる、そのキャッチアップも早い自信があるのですが、悔しいことに専門性がありません。日本語の知識も日本語学者の人よりあるわけでもなく、プログラミングもプロのエンジニアの人には到底及ばず、英語も海外市場の知識も人並み以上であってもプロではない。どれも中途半端なんですよねえ。この汚名を返上すべく、コツコツと勉強しようと思っていたのですが、これが途中で止まっています。これからは複数分野の橋渡しができる人材の時代だ!…なんていう意見もありますが、そこで自己肯定をするわけにはいかないんですねえ。

2016年の目標

 2015年の反省を踏まえて、あえての目標設定。2016年はさらに業務に集中する一年にしたいと思います。毎朝1時間は勉強タイム…そんな設定もできましたが、2016年は休んでいる時間以外は仕事に集中します。プロダクト・アウトでの起業、僕はいまのサービスを心から好きだし、市場に絶対存在するべきものだと思っています。それだけで売れたら苦労しないのが商売ですが、その商品を片手に真っ向から正面突破してやるつもりです。そして、またしてもあっという間に過ぎるであろう2016年も、後悔を一つも残すことなく存分に楽しむつもりです。2016年は3月から数カ月は日本、それから東南アジア圏を訪問するつもりです。タイミングが合う方はぜひお茶をしましょう。相変わらず住所不定でフラフラしている僕ですが、2016年もどうぞよろしくお願いします。