基礎学習のカーンアカデミー、専門学習のコーセラ
最近はオンライン学習の老舗中の老舗、カーンアカデミーに参加しています。なぜもっと早くから始めなかったんだろう?そう思わず言いたくなるほど、カーンアカデミーは素晴らしいものだと感じています。その最大の特徴は、他のMOOCsは各大学のプラットフォームであるのに対して、カーンアカデミーはカーン氏(創業者)自らが全ての動画の作成・講師を手がけていることではないでしょうか。
ところで、私は積極的にオンライン学習に取り組んでいる人は、2つのグループに別けられると考えています。1つは「自身の職種や専攻などで特定の知識を補完したい人々」。そして、もう一つは「まったく新しい分野の勉強をしている人々」です。私はもちろん後者のグループで、本来大学で勉強するはずの基礎的な知識から専門分野までを、どうにかオンラインで取得できないかと奮闘しているところです。
さて、そんな大それた野望のもと、コーセラで一生懸命勉強していくなかで、ある懸念が浮かんできました。それは「後者にとって、MOOCsは本当に適当なサービスだと言えるのだろうか?」ということです。この懸念は下記の理由に基づいています。
- コースに参加できる期間が限られている為、過去の動画を見ることが出来ない
- 部分的なコースが多く、なにかを体系的に学ぶことが難しい
コーセラでは推薦図書が用意されているので、それらを読破することによって、自身でカリキュラムを作成できる可能性があるものの、新しい分野で、しかも基礎知識の乏しい人間がそれをするのは若干ハードルが高いです。そこでカーンアカデミー、ここでは全ての動画がいつでも視聴可能な上、一つ一つが関連性をもって作成されています。これはカーンアカデミーそのものがコンテンツを配信しているからこそ成せるものだと思います。また、初級者向けに向けた動画も多数用意されています。
よって私の結論はこう。まずはカーンアカデミーで基本的な部分を学ぶ(基礎学習)。次にコーセラを定期的にチェックして、関連性の高いコースがあれば参加する(専門学習)。こうすることによって、新しい分野でもオンライン学習での独学で身につけることが出来るのではないでしょうか。
ちなみに、いま私はカーンアカデミーで経済の勉強をしています。もうしばらくは幅広く一般教養のようなものを勉強し、その後自身の専攻を決めるつもりです。