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何が幸せな人生を作るのか?ハーバード大学の75年間の研究が面白い!

 2016年で最初に見たTED Talksがいきなり大当たりだったので、ブログで紹介したいと思います。テーマは、よくありがちな「幸せな人生の送り方」的なやつ、しかしその結論に辿り着くまでのプロセスは全くありがちではありません。英語が問題ない人は、ぜひ実際のプレゼンテーションを見てみてください。話し手の声も渋くていい感じです…!

 さて、あなたはいったい何が幸せな人生を作るのだと思いますか?お金、仕事、家族、社会的地位、人生には色んな要素があります。大切なものはきっと人によって違うでしょう。先に結論から入ります。人生は下記によって幸福度が決まるそうです。

  1. 人とのつながり
  2. つながりは数でなく密度

 ありきたりな結論だと思いましたか?僕は思いました。きっとそのようなことを話すんだろうなと。実は、僕はこの手の人生のコツ的な話は、わりと半信半疑で受け止めてきたタイプです。人によって価値観が違うのだから一概には言えないだろうと。しかし、今回は納得せざるを得ませんでした。これが研究だ、そう言わんばかりのプレゼンテーションでした。では、彼らは一体どのようにしてこの結論を出したのでしょうか?

 なんと、この研究では75年にわたり、724人の人生を記録し続けたそうです。始まりは1938年。上流階級と貧困層から対象者を選び、それぞれがどんな人生を歩むのか、その全てを記録し続けたそうです。皆、第二次世界大戦を経験し、ある人は工場のワーカーに、ある人は弁護士に、ある人は貧困層から這い上がり、またある人はその逆に、そしてまたある人はアメリカの大統領に。この記録はただアンケートを送るのではなく、彼らの家に出向き、本人だけではなくその家族にもインタビューをし、健康診断までも行っています。話し手のRobert Waldinger氏は4代目のディレクター。また、724人の内の60人は今もまだ生きており(みんな90代)、この研究への協力を続けています。まさに執念。

 そうして一人ひとりの人生を記録することによって出たのがこの結論です。人生の幸せは、お金や名声、ハードワークをすることからは生まれない。良い人間関係こそが人を幸せに、健康にしてくれると。そう、人間関係は幸福感だけでなく、人の健康面にも大きく影響を与えていることがわかったそうです。50歳のときに良い人間関係を築けていた人は、80歳でもっとも健康でした。これは精神的な幸福感よりも、より顕著に差が出たそうです。

 ところで、余談ですがプレゼンテーションの中の問題提起の一部で、「いい人生を送るために、我々は決まって仕事に熱心に取り組むように言われている」と、日本のオフィスの写真が出ます。今の20~30の世代は価値観が変わってきていますが、家庭を顧みずに働きまくることが日本のサラリーマンの代名詞でした。それがまるで幸せになれない生活パターンの典型のような感じで取り上げられるのは複雑ですね…。

 僕は仕事柄、50歳~70歳の人と接する機会が多いのですが、人生はまさに十人十色です。家族と幸せそうに暮らしている人もいれば、単身で寂しそうにされている人もいます。この研究結果を聞いて、定年退職後に年配者が活躍できるセカンドライフがあることは本当に重要だなと再確認しました。ミクロに見ても、活躍できる=他人に必要とされるというのは日々のこれ以上ない活力になります。マクロに見ても、迎えつつある少子高齢化社会の中で、年配者が活躍できる=社会的価値を生み出せるというのは経済に大きなインパクトを与えます。そして、高度にインフラが発達した日本に、今の技術進歩があればそれも不可能ではないと思います。 

 自分が年を重ねる度に思いますが、人生というのは面白い。全てが上手くいく訳じゃありませんが、だからこそ面白い。その思考錯誤をしている感が人生の醍醐味なんだと思います。しかし、それが一人でただ思考錯誤をするのはちょっと違いますよね。それだと「もがき苦しむ」って感じになってしまう気がします。このワクワクする思考錯誤を多くの人に提供できるようなサービスにしたい、そんなことをこの動画を見た後に考えました。皆さんはどう思いますか?人生を幸せにするものは、やっぱり「人とのつながり」なんだそうですよ。しかし、この75年の研究をした仲間というのは、それこそすごいつながりの密度ですよね。この人たちが一番人生を楽しんでいそうだ…!