※考える人ならぬ、考える少年。(岡山県・吹屋小学校)
いよいよ衆議院総選挙ですね。投開票が12月16日なので、日数にすれば残り10日ほどしかありません。もう投票先は決まりましたか?…私のTwitterのタイムラインでは話題が政治に染まっています。政策議論をしている人、情報収集しシェアしている人、投票を促している人、など様々です。そのなかで、特に20代へ向けての言葉として「とりあえず投票に行きなさい。そうすれば若い人の声が取り入れられるようになるから…」という言論をよく目にします。
いや確かに、仰る通りなのですがね。そんな簡単に”投票に行け”と言われても困ります。…はっきり言えば「今の選挙に興味が持てない」というのが私の本音です。
私の政治に対する関心は、同世代の中で平均値ぐらいだと思います。 低くもないが高くもない。そんな私ですが、例えば今回の選挙の論点である”原発”について考えると、頭の中はこんな感じになります。
「原発は2020年までになくす、いや2030年までになくす。ちょっと待て、その場合の電気代はどうなるのか?上がったとして日本経済への影響は?再生エネルギーはどこまで実用化される?…いやちょっと待て、今の統治機構で原発を本当に止められるのか?ってかその前に、そのマニフェスト本当に実行する気ある?そもそも実行可能な内容なの?…原発なくすにしても、放射性廃棄物の処理はしないといけないし、日本の原発を0にしても世界中に原発はあるしなあ。それなのに原発廃止とか銘打って、最終処理場の決定や技術者の育成は大丈夫なの?」
みたいな。まあ難しいですよね。原発の是非だけでなく、統治や政党の問題まで絡んできています。もちろん他にも論点はありますが、それぞれの党の具体的な政策はWEB上で公開されています。
もうね、無理じゃないですか。とりあえず量が多すぎです。 これを全部読んだという人はもはや暇人でしょう。さらに政策を吟味して様々な角度から検証していかないと本当のところはわかりません。ただ、私にはそこまで出来ません。”そこまでコミットする価値がこの一票にあるのか?”…これも私の本音です。
ネットで情報収集して、デマに気をつけて、ソーシャルメディアで議論して、マスコミの悪口言いながらTV見て、よくも知らない親戚の○○党へ入れてね!お願いを流しながら、なんとなくで投票する。
こんな感じが今の投票ではないでしょうか。ある程度の関心がある私でさえ、このような状態なので、あまり興味のない人は「めんどくさい」となってしまうのが当たり前だと思います。もっとカジュアルに政治参加できるような世の中になって欲しい。”政(まつりごと)”の字のごとく、もっと盛り上がるような雰囲気になって欲しい。そんなことをよく考えます。
私なりの結論は、「”情報の在り方”と”政治の仕組み”が変わって欲しい。」これが第一です。原発の是非やTPPの問題は私の頭ではよくわかりません。だからこそ、頭の良い人に一票を託して代わりに政治をお願いする訳で、どの人が本当に実行してくれるのか?のような観点もふまえて、投票する相手を選びたくありません。
もっとシンプルに情報が共有されて、一票の重みが実感できる、そのような形になって、私を含めたもっと多くの人が政治に興味が持てるようになって欲しいと思います。
今の正直な気持ちは「白票」です。この状況下で責任持って応援できる党が私には判断できません。ただ、票は入れませんがお金なら出します。特に政治メディアに関心があって、既に小口ながら応援しています。他にも気になるメディアがあったので調べてみるつもりです。選挙そのものでなく、それを囲むメディアを応援する…これが私にできる限界のコミットなのかもしれません。