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一億総中流の闇

「人が集まる場所で、政治と宗教と野球の話はするな」

 

こんな言葉を営業マン時代に聞いたことがあります。その理由としては、この3つは人によって支持・信仰しているものが様々で、相手を不快にさせる可能性が高いからだそうです。

 

 

岩波 ことわざ辞典

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個人が直接にも間接にも抑圧を受けることなく思想・信条・意見を公に発表できることは、言論の自由として憲法で認められているにも関わらず、同調圧力と言いますか今の世の中は自分の意見が言いづらい雰囲気があります。あまり世間体を気にしない僕がそう感じているので、おそらく殆んどの人が同じような感覚を持ったことがあるのではないでしょうか。

 

例えば、Facebookなどで「原発賛成!」と主張する人がいれば、その人はかなりの確率で”ちょっと痛いやつ認定”をされているでしょう。(僕自身ブログからのソーシャルメディア連携を切ろうかとよく考えます…。)また、Twitterで「尖閣諸島は別にそこまでこだわらなくても」なんて言うと、瞬時に「けしからん!」というメンションが飛んでくる気がします。相手が何故そう思っているのか?という背景を想像したり、実際に相手に尋ねてみることで、有益な答えが導かれることも多々あるのに殆んどの人はそれをしようとしません。

 

 

「やれ経済がなんだ政治がどうしたと、必要もないのに議論するのは馬鹿らしいじゃないか」おそらくこんな風に考えているのでしょうか。確かに今後も安定した生活が待っていて、日本の有能なリーダーがその生活を守ってくれるのであればその通りだと思います。しかし、かつて一億総中流であった日本はもはやその形を成していないのです。

 

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これは総務省が出した完全失業者(働く能力と意志をもち、しかも本人が現に求職活動をしているにもかかわらず、就業の機会が社会的に与えられていない失業者)のデータですが、15才~24才の完全失業率が最も高く、8.3%にまで達します。12人に1人が働きたくとも働けない…。この20代前半に仕事ができないことから生まれる機会損失は莫大なものになるでしょう。これは当人だけの問題ではありません。将来の日本を支える若者が力を蓄えられていないということは日本全体の問題です。

 

 

f:id:takuya0206:20120917195440j:plain※エイジング総合研究センター

 

そんな完全失業率の高い15才~24才の世代が、働き盛りの35才~44才になった2030年に、日本は65歳以上人口がなんと30%を突破します。3人~4人に1人は老人という想像もつかない世界がほんの20年先にやってくるのです。これはもう避けられない事実です。どんな日本になっているのかそれこそ想像できませんが、一つ断言できるのは「今とは違う」ということです。時間軸を体感することは難しいことですが、確実に時は動いています。1秒1秒と私たち人間は老いていき物は朽ちています。どんなに今が好きであろうと今のままでは在り続けられません。

 

 

明らかに発生するであろう問題があったとして、それに対して無関心であることが最も恐ろしいことだと僕は思います。 別に個人がその問題の解決策を持っていなくてもいい、個人の解決策が誰かと対立したっていい、間違っていたっていい。とにかく、大衆の少しの関心と、タブーなく議論ができること、これが揃えばまだ日本は捨てたものでないと言えるのではないでしょうか。

 

 

その為に、”一億総中流”という意識を捨てて、必ずやってくる未来を自分の頭で考えること。そして、自分の考えを言葉に表すこと。そんなことを小さい所から取り組んでいこうと思います。

 

 

 

僕は政治と宗教と野球の話がしたい。